VRの次に見据える世界
小泉: ゲームの世界でいうと、昔はドットの絵で描かれたスーパーマリオがあって、それからプレイステーションが出てきてぐっと絵がきれいになりました。次に、3DCGを使ったファイナルファンタジーが有名になり、映画もリアルな世界が描けるようになってきました。そこまできたら中に入り込もうという話になってVRが出てきて没入型がはじまりましたが、この先はどうなると思いますか?
武樋: 個人的に考えているのは、デジタルとリアルの世界の融合です。目の前にホログラムのキャラクターがいてもいいですし、VRの世界に入り込んでリアルな人と対話している感じもいいですね。境目をどれだけなくせるか、いかにシームレスになるか、が勝負になってくると思います。映画『マトリックス』のような世界に早く持っていきたいです。
小泉: もしかして、体験自体をプロデュースするお仕事もしていますか?
武樋: 去年、エイベックス・ピクチャーズと一緒に『ジャンプフェスタ』というイベントで、一緒にVRを作らせていただいたり出展したりしました。コンテンツ制作からイベントの運営までご協力させていただくことはありますので、お声がけいただければお手伝いは可能です。
もうひとつの事例ですと、パソナにて『VRおもてなし研修』というVRシステムを共同開発させていただきまして、VR空間で訪日外国人に向けたおもてなしの接客を英会話トレーニングと一緒に行える研修システムとなっております。VRを使うことである程度、心理的衝撃をやわらげながら、何度もトレーニングを行うことが可能です。本システムは、パソナが自社内での利用のみならず、商材として他社に販売もしています。
小泉: 可能性はありそうなので、体験してもらう人の数を増やすことが大事そうですね。
武樋: はい。その中でも、いいものを体験してもらって可能性を感じてもらいたいです。最初にVR酔いをしてしまうと、そのあと「VRを体験したくない」となってしまうので、そうはさせたくないと考えています。弊社のVRを観ていただき、レベル感の違いも体験していただきたいです。
小泉: 本日はありがとうございました。
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・Synamon(シナモン)
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