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スマートドライブ事業・サービスについて -株式会社スマートドライブ 代表取締役CEO 北川烈氏

「スマートドライブ事業・サービスについて」 株式会社スマートドライブ 代表取締役CEO 北川烈氏
「スマートドライブ事業・サービスについて」 株式会社スマートドライブ 代表取締役CEO 北川烈氏

株式会社スマートドライブ(以下、スマートドライブ)の代表取締役CEO 北川 烈氏からは、モビリティに特化した分析を強みとする同社のサービスを紹介があった。
5年ほど前に創業したスマートドライブは、社員60名の内およそ7割がソフトウェアのエンジニアやデータサイエンティストといったデータの分析にフォーカスした企業だ。創業時から様々な企業と資本業務提携を行い、分析したデータや技術を提供しているという。

現在展開しているビジネスは大きく分けて4つあり、1つはSmartDriveFleetという法人の営業車両など企業で使用する車輌を最適化していくBtoB向けのサービス。2つめに、BtoBtoC向けのSmartDriveCars。保険やリース会社などの契約車にデバイスを設置し、安全運転すると保険料が下がったり、エンドユーザー向けにポイントが溜まるサービスを提供している。3つめには、SmartDriveFamiliesというBtoC向けの子供や高齢者の運転見守りサービス。そして4つめに、これらの技術を集約したSmartDrivePlatFormというワンプラットフォーム、マルチデバイス型のサービスを展開している。

4つのサービス特徴についての説明
4つのサービス特徴についての説明

その4つのサービスの詳細と特徴は以下の通りだ。

1. SmartDriveFleet

車輌に我々のデバイスもしくはドライブレコーダーなどをつけることで、スマホやPC上でどこを運転しているか、どういった運転をしているかといった情報を自動的に抽出できるといったものだ。

サービスを簡単に始められることも特徴として挙げられるが、その他、使用頻度が低い車の洗い出しや、ある場所までは電車で行き、そこからはカーシェアで移動した方が早い、といったモーダルシフトの提案も可能と説明した。さらに、スマートドライブのデバイスをつけることで、2割程度事故が減ることから安全運転に繋がるとも解説があった。それによって保険料が下げられるので、コストの削減にも繋がるという。

また、配送のルートをAIで自動化し、学習することでより良いルートを作るといった業務の効率化も実現できるとのことだ。

2. SmartDriveCars

ディストリビューション向けの保険会社や自動車のリース会社、ディーラーといった提携先が代わりにスマートドライブのデバイスをエンドユーザに配る仕組みが、このSmartDiveCarsだ。デバイスから蓄積された情報を分析することで、運転手の運転スキルや行動分析を行うことができる。

ディストリビューションユーザとしては、保険会社が週末しか運転しないユーザセグメントに特化してキャンペーンを行なう、安全運転をするユーザに駐車場代を割引くといったリワードを事業者に提供したり、CRM的な活用が可能という。

エンドユーザとしては、自分の運転が全て一括管理できるため、危険運転の箇所や今日の運転は何点かといった独自のアルゴリズムに基づいた点数で運転の振り返りができる。さらに、ユーザーから評判のある機能として、安全運転をするとギフト券やポイントが溜まるといったサービスもある。

3. SmartDriveFamilies

このサービスは、子供や高齢者の運転を見守ることを目的に活用されている。

設定した時間以降の運転や、運転時間が長時間にわたる時、特定の運転エリアを離れた時などに設定者のスマホにプッシュ通知が届く設定にできるという。

4. SmartDrivePlatForm

最後に、多様なセンサの情報を一括に集約させ、数十万通りのケースを想定して分析するためのプラットフォームについて説明があった。一つの事故リスクでも、単純に急ブレーキを踏んだということだけでなく、運転時間帯や、ドライブレコーダーの映像、道幅や当時の天気など、複合的な条件で分析を行えることが強みだという。

事故リスクの分析や故障の予測の他に、シェアリングカーであれ適正な貸し出し時間などを割り出したり、借りたユーザがどこに行くかを分析したり、あらゆる軸で分析したい内容に合わせた解析手段がそろっている。

モビリティに特化したAI
モビリティに特化したAI

北川氏は、「オープンなプラットフォームのため、顧客や業態の制限がない。色々な業種、業態からデータが集まってくるところがこのプラットフォームの特徴だ。完全にモビリティに特化したAIを作っていることもまたひとつの特徴であり、MaaSの新しいサービスを作るにあたって、共通化できる部分はスマートドライブのプラットフォームを使った方が早いというケースも増えてきている」と説明した。

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