ドコモが取り組むIoT/AIの最新技術やソリューション DOCOMO OpenHouseレポート2

AI運行バス

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バスの運転手が利用するタブレットとユーザーが利用するスマホアプリ

3年近く前に検討を始め、数々の実証実験を経て昨年春に正式リリースされた「AI運行バス」。商用運用されている九州大学のほか、導入を前提とした実証実験がさまざなな自治体とともに行われている。

今までの乗り合いバスの考え方だと、あらかじめ決められた路線、停留所、ダイアに沿って、乗客がいてもいなくてもピストンまたは巡回運行を行う。

一方、AIバスでは利用者がアプリまたはWEBサイトで乗りたいバス停と行き先を指定すると、バスがバス停まで迎えに来てくれるとともに、他の利用者の行き先を考慮しつつ最適なルートを計算する。

ドライバーは車載端末の画面の指示に従い運行するだけとなっており難しい操作も必要ない。

今までの乗り合いバスよりも乗降ポイントを増やすことができるため、より近くの停留所を利用できるようになり利用者からは喜ばれているという。

担当者によると、すべての乗り合いバスが置き換わるものではないが、効果があげられるスポットは多く存在しているので積極的に導入していきたいと説明した。

 

モバイル空間統計

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約1時間前の人口の分布を表示。赤い部分が特に密集されている状態を示している。

モバイル空間統計は、ドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報で、1時間ごとの人口を、24時間365日把握することができる。

日本全国の任意のエリアの、1時間ごとの人口増減を、性別や年代、居住エリア別に把握ができたり、どの期間にどこからどこにどれくらいの人数が移動したかを把握することができる。

また、国内人口だけでなく、海外からの訪日客のローミング情報を利用して訪日客の統計も同様に把握することができる。

以前は、この統計情報を最短2日前までしか把握することができなかったが、2019年末には、最短1時間前の情報を10分単位で把握できるようになり、よりタイムリーな施策に活用ができるようになった。

 

モバイル空間統計データを活用した「近未来人数予測」

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モニターには23区西部と多摩地区東部の人口の未来予測がメッシュ状で表示されている。主要な駅には人が集まり東に行けば行くほど人口が密集している。

また、モバイル空間統計のサービスでは、時系列データから時間と空間の影響をモデル化し、その変動パターンを学習することにより、 250m ~500mメッシュ単位で、現在と数時間先の未来の人数を予測も行える「近未来人数予測」も行える。

これにより大型イベントでの警備員の配置や、事故・災害時に人数分布に応じた避難誘導や救助隊の派遣指示に利用ができる。

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