凸版印刷、ファームウェアのワイヤレス書き換えが可能で約25%小型化したZETA通信モジュール「TZM902」を量産開始

IoTの本格普及に向け、超狭帯域による多チャンネルでの通信と、メッシュネットワークによる広域での分散アクセス、双方向での低消費電力通信が特長のZETA規格は、温度、湿度、電圧など、通信データ量の少ないセンサーデバイス向けのインフラとして注目を集めている。

次世代LPWA(低電力広域ネットワーク)規格「ZETA」は、電池で駆動する中継器を使って簡単にエリアを広げられるため、入り組んだ工場や地下施設のあるオフィスビルなど、他のLPWAでは繋がりにくい場所でも安定した無線通信を行うことができる。

凸版印刷株式会社の現行通信モジュール「TZM901」は、2019年6月の発表以降、センサー機器やセンサー端末などZETAネットワークを構成する様々なエッジデバイスに採用されている。

このほど、凸版印刷はZETAの基幹部品である通信モジュールを改良した新モデル「TZM902」の量産を開始した。

新モデルは、SoC採用による部品点数の削減、小型部品の採用、アンテナコネクタ廃止など搭載部品の見直しにより現行機種より約25%の小型化を実現、ZETAネットワークに接続するエッジデバイスの省スペース化、デザイン性向上に寄与する。

また、従来、通信モジュールの機能アップデートには、すべての機器を設置場所から回収し物理的な接続による通信プロトコルの書き換えが必要だったが、新モデルは、FOTA(Firmware Over The Air:無線経由でのファームウェア書き換え)に対応することで、設置済みの機器に対する無線経由での機能アップデートが可能となった。これにより機器メンテナンスの作業性が改善する。

今後凸版印刷は、同製品を含むZETA関連事業で、2025年度までに約50億円の売り上げを目指すとしている。また、日本および中国のZETAアライアンスメンバーなど、新たなエッジデバイスやZETA関連機器を開発する企業に対し同製品の採用を推進する。

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