2018上半期のコネクテッド・カーのトレンド(後編)

また、Wellness Care機能が含まれており、カーシートとハンドルにセンサーが組み込まれた。センサーは突然の変化がないか脈拍を管理し、ドライバーのストレスレベルを検出できる。ストレスを検出したら、システムはオンラインでビデオを使った医療相談サービスに接続するか、癒し効果のある音楽を流し、ライトを薄暗くし、快適な車内空間を作ることでストレスを解消させる。

さらに、IoTコクピットにインストールされた「Smart Tuning Package」はコクピットをパーソナライズ化する。カーシートをドライバーの身長に合わせ、ドライバーが好む音楽を流す。

なお、現代自動車はセキュリティ問題に重視し、シスコと提携で車両データへのセキュアなアクセスを確保するプラットホームを開発した。第一世代の1Gpsアーキテクチャーと最大に帯域を利用可能にするQoSを使ったオートモティブイーサーネットを採用したプラットホームではセキュリティと柔軟なデザインが注力された。

現代自動車は2021年までに自動運転車を発売する予定であり、それを実現するにはAurora社と提携した。Aurora社の自動運転技術を採用し、パイロット都市でテストプログラムを展開する予定だ。

Hyundai Motor’s connected car technology enhances the driving experience

Baidu

BaiduはBlackBerryのQNXという認証済みセーフティOSをBaiduのApollo自動運転プラットホームの基盤として取り入れる意向表明書を調印した。また、両社はBaiduのコネクテッドカー用ソフトウェアCarLife、DuerOS AIシステムや高精細度の地図を BlackBerry社の QNX 自動車インフォテインメント・プラットホームに統合するため協力すると決めた。

Delphi、クアルコムやVisteon社はコネクテッドカー分野でQNXプラットホームを使う目的ですでにBlackBerryと提携している。そして、BlackBerry社はデンソーとIntelの共同で統合型ヒューマン· マシン ·インターフェイス(HMI)プラットホームを開発した実績がある。

中国の最大モバイル交通プラットホームであるDidi Chuxingは中国の交通管理局と協力しながら、スマートシティ交通管理用のソリューション「DiDi Smart Transportation Brain」を展開した。現時点で、「DiDi Smart Transportation Brain」は中国中の20都市で採用された。

同ソリューションは匿名化された交通データ、または地方行政やビジネスパートナーからのデータなどを統合し、リアルタイムデータ、クラウドコンピューティングやAI技術を利用する。この機能を活用し、交通流計測、スマート信号、リバーシブルレーンや保守スケジュール/システム評価用の交通管理プログラムなどの交通インフラストラクチャー改良を実現できる。

山東省の済南市は344か所の交差点でスマート信号を設置し、渋滞時間を10-20%ほど減少し、現地通勤者が渋滞で過ごす1150万時間ほどを節約できたという。現在、同ソリューションは中国の1200交差点で導入済だ。

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