5G

5Gにがっかりした人が知るべきこと

2020年春より5Gサービスが開始されることになった。5G通信ではどういうことができるのか、IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)との関係などについて紹介する。

5Gでできること

5Gでは高速大容量通信が可能となる。高速大容量になると、例えば、2時間くらいの映画は2-3秒でダウンロードできるようになるのだ。しかし、多くの人は、NetflixやYoutubeの視聴にダウンロードの機能は使わずストリーミングの機能を利用している場合が多い。

5Gの特長1「高速大容量」

では、なぜ、5Gの高速大容量通信がスゴイということになるのだろうか。

例えば、IoTが広がる中、街のいたるところにカメラが設置されようとしている。このカメラの映像を活用することで、犯罪者を取り締まったり、けが人を見つけたり、と様々な街の状況をとらえることができるようになる。

しかし、これを実現するには顔認識などのAIを活用する必要があるため、カメラが撮影した映像をクラウドにアップロードする必要があるのだ。そこで、この高速大容量が実現されることで、大量のデータをアップロードすることが可能になる。

これだけ聞くと、いい話のように感じるかもしれないが、実は、問題がある。それは、現状では通信基地局からケータイ端末に向かう方法の通信(下りの通信)の方が、その逆となる上りの通信より圧倒的に高速なのだ。

これは、これまでの通信キャリアが提供する通信サービスがスマートフォンで利用される前提であったことが大きい。今後、IoTが進み、様々な企業で事業をDX(デジタルトランスフォーメーション)する中で、上りの通信の充実が必要とされ変化してくるものと思われる。

5Gの特長2「低遅延」

次の特長が「低遅延」だ。この特徴は、レーシングゲームを思い浮かべると良い。レーシングゲームでは、操作するクルマは画面上にあるが、これが遠く離れた場所にある実際のクルマである状態をイメージしてほしい。

離れた場所にあるクルマを操作する時、通信に遅延があってはカーブで曲がり切れなかったり、緊急停止ができなかったりする。つまり、遅延がないということは、こういった問題が起きないということなのだ。

この技術は、例えば、遠隔手術などが実現された際に離れた場所からのロボットの操作で活躍したり、災害時に人の代わりに現地に向かうロボットを操縦するなどの際に活躍する。

5Gの特長3「同時多接続」

最後の特長が「同時多接続」だ。この特徴は、1平方キロメートルあたり、100万個のデバイスにも接続可能となるというのだが、その結果、スマートシティが実現される。

どういうことかというと、スマートシティでは、街のインフラやクルマ、ヒトなどあらゆるモノが通信するようになることを前提としているので、一定地域内のすべてのデバイスが同時に接続してくることが実現できる必要があるのだ。

これらの例のように、5Gでは、これまでのようにスマートフォン上での進化だけが重要なのではなく、社会のデバイスとも結びつくことでその価値が発揮される。

産業面でのDXが加速する中、こういった変化は数年先の近い将来に起きている可能性があるのだ。

5Gの基本

5Gの基本について解説する。

3キャリア各社の5G発表レポート

2020年3月に3キャリアより発表のあった、5Gサービスに関するイベントレポートを以下に紹介する。

5Gのインサイト

5Gに関するインサイトを紹介する。

MWCレポート

通信業界の世界的なイベントである、MWCのレポートを紹介。

解説動画

ほぼ毎日更新!知っておくと役に立つ基礎知識や記事の深堀解説を動画で。Youtubeのチャンネル登録はこちらから。

記事一覧

KDDIとAWS、5Gの低遅延サービス実現に向けてエッジコンピューティング環境を構築

KDDIとAWS、5Gの低遅延サービス実現に向けてエッジコンピューティング環境を構築

エッジコンピューティングとは、利用者により近い場所にサーバーやストレージなどの装置を配置してデータ処理することで、クラウドサービスを利用したアプリケーションよりも応答時間の低遅延化や回線帯域の削減を実現する手法だ。5G時 … Read more

NTTドコモと広島大学、5Gを活用したスマート治療室で遠隔医療支援フィールド実験を実施

NTTドコモと広島大学、5Gを活用したスマート治療室で遠隔医療支援フィールド実験を実施

現在、日本では医師の地域偏在が社会問題となっている。そこで、国立大学法人広島大学と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、5Gをスマート治療室(以下、SCOT)に適用した遠隔医療支援フィールド実験を、11月11日に行った … Read more