DX転職で給料をアップする考え方

こんにちは、小泉です。今回は、誰でもできる、高額の給料を得る方法を解説します。あくまで小泉的ライフハックだと思って参考にしてみてください。

最近DX人材の取り合いが激化しています。

先日のニュースでも、「パーソルHD、DX推進のために外部人材を活用する企業は67.7%に及ぶと発表」しています。逆に言えば、それだけDX推進のための人材が社内にいないということになります。

これまでIoTNEWSを読んでくださった読者の方々にとってみれば、実践してきたさまざまな経験を活かし、DX人材としてキャリアアップを考える人も少なくはないでしょう。

そして転職を考えたら、次の職場では今以上の給料が欲しい。そう思うものではないでしょうか。

そこで、私の経験から、DX人材に限らず、転職で給料をアップする考え方をお伝えします。

20代で5回転職して見つけた、どの業界でも通じるアプローチ

かくいう私は、20代に5度の転職をしました。

くだらない意地かもしれないですが、新卒で入社した会社の同期には、「給料で負けたくない!」と思ってました。なにせ、新入社員1年目で辞めてしまったので、そのまま給料も下がってしまうと、転職したことを否定的に考えてしまうのではないかと思い、最低でも同じくらい、できればそれ以上は欲しいと思っていました。

実際、転職をするとなると、大抵の場合、「自分のやりたいこと」と、「転職後もらえる給料」のバランスについて悩むのではないでしょうか?

いくらやりたいことできそうな転職であったとしても、転職後、未経験の場合、給料が下がる場合がほとんど。

逆に、面接を切り抜け、幸運なことに未経験にもかかわらず、給料を増額してもらった場合は、入社後、会社からの過酷な要求に答えないといけないこととなります。

もっと、誰でもできる、転職するときに高額給料を得るやり方はないものか?と悩みますよね。

ところが、今回ご紹介するアプローチを理解して実践すると、誰でも、高額の給料を得るための方法がわかります。(自分自身で実証済みです)

決して簡単ではないですが、ぜひ、最後まで読んで、実践してみてください。

転職で失敗する人の3つの傾向

転職を考えるきっかけは人それぞれです。しかし、転職を考えたら、これを知らないと失敗するということがあるので、まずはそれをご紹介します。

1. 転職の目的がはっきりしていない

転職の目的は、純粋な「給料アップ」かもしれないですし、「スキルアップ」や「以前からやりたいこと」だから、などさまざまな理由があるでしょう。

私の場合、現在は、自分で会社を経営していて、多くの方と面接でお会いするのですが、話を伺っていると意外にも、転職の目的」が曖昧な方と遭遇することが多いのです。例えば、DX転職の場合、漠然と「DXに関わる仕事をしてキャリアアップをしたい」という方をよく見かけます。

しかし、どんな仕事でも、大雑把に語ることはできません。例えば、「飲食店で働きたい」と思っても、「料理を作りたい」のか「接客したい」のか、はたまた「店舗経営をしたい」のかによって変わります。

こう言った方は、「そもそもどういう職種があるのかがわからない」。その結果、「自分がどうなりたいかがはっきりしていない」のではないかと感じるわけなのです。

転職の目的が明確でない方は、企業から提示された「条件」や「仕事の内容」が魅力的な場合、正しい決断を行うことができなくなるという問題にあたります。

転職の目的を明確にする方法は、後半解説するので、気になる方は「ワークポートフォリオ」のところまで先に進んでください。

仕事の内容と、やりたい気持ちを天秤にかけてしまう

2. 転職の目的と関係ないことを決めてとしている

転職を決定する際に、3つのダメな考え方があります。

具体的に言うと、「条件がとてもよいからブラックっぽい感じもする会社だけど我慢しよう」とか、「前からやりたいと思っていた仕事に近い将来つけそうだから安い給料でも我慢しよう」とか、そういう決断をしてしまいがち、ということです。

人によっては、「お世話になった先輩や取引先の方に誘われたから」という理由の方もいらっしゃると思うのですが、これも、正しい決断を行う上ではノイズとなるケースとなりがちです。

このように、自分の目的があっても、そこを中心に転職をせず、自分の目的とは違う理由で転職を決めてしまう人がたくさんいます。特に、条件が良いから我慢するケースは、抗い難くつい流されてしまいます。また、「やりたいことに近づけそう」という具体的な道筋もないのに、自分で勝手にイメージしてしまうケースでは、入社後がっかりするということもあります。

しかも、これらを決め手にすると、ちょっと辛いことがあると周りのせいにしてしまって、結果短期的に退職することになってしまいます。

3. 失敗を繰り返している

そして、失敗をすると、すぐ別の転職を考えるようになります。

入社後すぐに失敗だったと気づくと、転職の目的や自分の判断に自信が持てなくなり、入社した後の生活に充実感を得ることができず、結果「こんなはずではなかった」と転職を繰り返す「ジョブホッパー」となってしまうのです。

実際、いろんな会社を同時に試すことはできないので、「やってみたい」「給料があがる」「先輩に切望された」といった、自分が決めた目的がない状態で転職をしていると、いつまで経ってもスキルがつかず、結果高額の給料を得ることは難しくなります。

それどころか、ジョブホッパー認定をされると、書類選考の時点で落とされてしまうことが増えてしまいます。

企業の人事担当者は、必ず「なぜこの会社を辞めたのか」を深掘りしてきます。

その際、理由が「その会社でできることはやり切ったから次に進む」というものであれば、人事担当者はあなたの転職を前向きに捉え、「人間関係や環境が問題」とした場合は、あなたの転職に対して後ろ向きに捉えがちです。

かく言う私は、冒頭で書いた通り5回転職してますが、決しておすすめできるやり方とは思っておりません。この辺の事情はまた別の機会にご紹介したいと思います。

転職に失敗しないコツ
  1. 転職の目的を明確にすることが何より重要
  2. 「スキルアップできる」「給料が今より高い」「知り合いに誘われた」という決めては一旦立ち止まるべき
  3. 「チャレンジしてみたい」という気持ちだけでの転職は危険、ジョブホッパーにはなるな

上のポイントで、2つ目、3つ目は心掛ければどうにかなりそうですが、1つ目の「目的」はどう設定したらよいのでしょうか?

私の場合は、転職の目的を向こう10年以上にわたって必要とされそうなスキルを磨ける転職」にしようと考えました。

給料の高い仕事は、10年後も必要とされる仕事

皆さんが現在ついている職業や、その会社が置かれているビジネス環境をまずはじっくり観察してみてください。先輩や取引先なども含め、いろんなことが動いていると思うのですが、その中で10年後も必要とされそうなことを探してみてください。

私のようなデジタル界隈の仕事をしていると、もっとも給料の高い仕事は、「AI」関連の仕事です。

人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる

英オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン准教授

上の発言は、英国のオックスフォード大学で、AI(人工知能)の研究を行っている、マイケル・A・オズボーン准教授の「雇用の未来」という論文に書いてある衝撃的な言葉です。

原文がこちらに公開されています(英語)

「雇用の未来」でなくなるとされている職業

最近、AIがとても話題になっていることは、よく耳にすると思うのですが、その進化は目まぐるしく、「銀行の融資担当者」「野球の審判」「簿記、会計監査の事務員」「建設機器のオペレータ」などさまざまな職業が消滅するのではないかと言われています。

以下、「雇用の未来」にかかれている、なくなるとされている職業のベスト100です。

一部、アメリカ特有の仕事も含まれますが、日本でもメジャーな仕事がたくさんあげられています。

「なくなる職業ベスト100」は下のリンクを押すと、開いて見れます!

「雇用の未来」に掲載された、なくなる職業ベスト100
順位 確率 職業名
1 99% テレマーケター(電話を使った販売活動)
2 99% 不動産の権原検査員、権原抄録者、権原調査員
3 99% 手縫いの裁縫師
4 99% 数理技術者
5 99% 保険事務員
6 99% 時計修理工
7 99% 貨物運送業者
8 99% 税務申告書類作成者
9 99% 写真処理技術者
10 99% 口座開設担当者
11 99% 図書館技術員
12 99% データ入力係
13 98% 計測器の組立、調整業務
14 98% 保険の審査担当
15 98% 証券仲介業者
16 98% 受注係
17 98% 融資担当者
18 98% 保険損害査定人
19 98% スポーツの審判
20 98% 銀行窓口係
21 98% 銅版画工、彫刻師
22 98% 包装や梱包機器の操作、修理者
23 98% 購買係
24 98% 出入荷、物流管理者
25 98% 造形、中子、鋳造機の作業員(金属や樹脂)
26 98% 信用分析家
27 98% 自動車部品販売員
28 98% 損害賠償調査、解決人
29 98% 運転手、販売員
30 98% 通信使
31 98% 弁護士秘書
32 98% 予約受付係
33 98% 検査官、試験者、選別者、検量者、サンプル採取者
34 98% モデル
35 97% レストラン、ラウンジ、カフェ従業員
36 97% クレジットカード調査担当
37 97% 給与計算係
38 97% 食品科学技術者
39 97% 電話交換手
40 97% 不動産ブローカー
41 97% ファイル係
42 97% レンタル店員
43 97% プリプレス技術労働者
44 97% 映写技師
45 97% カメラ、写真機器修理人
46 97% キャッシャー
47 97% 眼科検査技師
48 97% 丸太の評価選定を行う人
49 97% 木に駆除剤を噴射する係
50 97% 研削、研磨労働者(手を使って)
51 97% 布磨機設置、操作、修理工
52 97% 歯科検査技師
53 97% 織物染色機器操作、修理工
54 97% 農場労働請負業者
55 97% 電気機械組立工
56 97% 靴用機械の操作、修理工
57 97% 構成員を考える人
58 97% 木工機械設置、操作、修理工(除く製材)
59 97% 橋や鍵の修理人
60 96% 郵便物郵送、会計係
61 96% 劇場の案内係、チケットもぎり係
62 96% レストラン料理人
63 96% 織物改良者(除く衣服)
64 96% ゲームディーラー
65 96% 機関士
66 96% 撚糸機設置、操作、修理工
67 96% 木型成形者
68 96% 測量、マッピング技術者
69 96% 秘書(除く法律、医療、役員関係)
70 96% 石の割材師
71 96% カウンター職(カフェ、フードコート、コーヒーショップ)
72 96% 電話の取り次ぎ役
73 96% 補償給付管理者
74 96% 一般的な事務員
75 96% 受付係
76 96% 発車係(除く、警察、救急、消防)
77 95% 宝石、貴金属に関する労働者
78 95% 郵便局の事務員
79 95% 研磨盤機設置、操作、修理工(金属、プラスチック)
80 95% 外構工事作業員
81 95% 接着結合機操作、修理工
82 95% 電子電気機器組立工
83 95% 成形、中子造型機設置、操作、修理工(金属、プラスチック)
84 95% 動物のブリーダー
85 95% 製本作業者
86 95% その他建築機器の操作技術者
87 95% 図書館事務アシスタント
88 95% ゲーム監視員
89 95% 原子力発電炉操作員
90 95% 取立勘定係
91 95% 生地裁断機設置、操作、修理工
92 95% 測量者、試食係、照合者の記録係
93 95% ネイリスト
94 94% 弁護士の助手
95 94% 農産物検査官
96 94% 施設労働者の監督者
97 94% 訪問販売、街の物売り
98 94% タイヤ組立工
99 94% ホテル、モーテル、リゾートホテルのフロント
100 94% 左官、しっくい工助手

例えば、銀行の融資担当者といえば、銀行においては稼ぎ頭な訳ですが、それが消滅するとなると、これから銀行に入社しようと考える人、すでに銀行に入社している人は、一体どうすれば良いの?ということになります。

こういうことを知らずに、「銀行に入社したら大企業だから安泰だ」と考えているようだと、そもそも、将来の生活すら守れない危機が待っている可能性もあるのです。

一方で、これらの職業を駆逐する側である、AIやデジタルの産業に関しては、今後ますます仕事が増えてきて、人材不足になると予測されています。

単純に考えても、今からスキルを磨くなら、銀行融資担当者よりAI周りのスキル、となるでしょう。

我々は、これからの仕事を考える際、「アフターデジタル」つまり、デジタルやAIが当たり前となる未来をイメージして選択をしていくことが重要になるのです。(念のために、デジタル「だけ」が重要としているわけではありません)

転職に失敗しないコツ
  • AIやデジタル技術によって、多くの仕事がなくなる
  • アフターデジタルな社会で、必要とされる仕事を選ぶべき

でも、「いきなりAIスキルと言われても・・・」なんだか難しそうだと思いませんか?これだと、「誰でもできる」ということにはならなさそうです。

では、どのようにすれば、「誰でも」「必要とされる人材」になれるのでしょうか?

いくら頑張っても報われない転職とは?

私の場合、ちょうどインターネットが登場しつつあるころに20代を過ごしました。楽天がサービスをスタートし、ガラケーでネットサーフィン(死語)できた頃です。

その当時、現在「AIによって仕事がなくなる」といわれているのと同じく、「インターネットにいろんな産業が駆逐される」と言われていました。

しかし、多くのビジネスマンは、「いきなりなくなったりはしない」と言い、見ないふりをする企業がたくさんありました。

その結果、多くの人がモノを買うときは、Amazon.comや楽天を利用するのが当たり前となり、旅行の予約はネットでやるのが当たり前になりました。

会計士や社労士は安定した収入を得られる仕事として有名でしたが、最近の企業はMFクラウドやfreee、SmartHRといったインターネット上で展開されるサービスを利用するのが当たり前となってきていて、これまでほど手数料収入はなくなってきているという状況です。

こういった大きな変化は、なにもインターネットの登場だけではありません、中国で作られた家電製品の品質が悪いと、馬鹿にしていた日本の家電メーカーは、どんどん中国企業に駆逐されつつあります。

給料UPする転職のイメージ
時代の流れを読まないと、報われない転職になるかもしれない

安定していると思っていたら、どんどんデジタル技術の活用が進んでいて、なくなったわけではないけど、着実に仕事が減ってきていて、サラリーマンとしては上がつかえていて給料が上がらない(どころか下がるケースも)ということになるわけなのです。

現在、上であげたような事業を営む企業では、給料ダウン(もしくは現状維持)や、大型リストラを行うような状態となっていることもしばしばです。

一方で、ソニーのように、過去大型のリストラを断行して、苦しい時代に企業自体を変革させ、現在では好業績となっている企業もあります。ただし、過去主力であったエレクトロニクス系の事業がそのまま復活しているということではなく、金融やエンタテイメントなど、過去にはなかった事業が大きく貢献しているという背景もあります。(しかもその多くの企業がインターネットやデジタル産業の発展に下支えされている)

こういった時代の流れに合わせて変われない企業は、どんどん淘汰される時代が来ているところが恐ろしいのです。

簡単ではないですが、我々は、転職する際に、こういった時代の流れも考えないといけないのです。

転職に失敗しないコツ
  • いきなりなくなったりしないは「ウソ」
  • 実際は徐々に、新しいサービスに置き換わっている
  • かつての安定は、未来の不安定と思うべき

私がどうやって10年後必要とされるスキルを見つけたか?

これでわかったと思うのですが、「10年先を見据えて職業選びをしないと、頑張っても報われない」ということになりかねないのです。

私の場合、これからどうやってキャリアアップをしていこうかと考えた時、ちょうどインターネット産業が立ち上がりかけていました。当時、私はアクセンチュアに在籍していて、とある大企業の基幹業務システム(会計や人事、在庫管理や販売管理といったシステム)を担当していました。

このまま、アクセンチュアでそういうテーマを追いかけても良いとは思ったのですが、インターネットビジネスを始める経験を早い目につけたいと思い、ベンチャー企業に転職しました。

当時の大企業は、基幹業務システムの開発に一所懸命で、ネットビジネスというものは、まだ新興ビジネスだとあいてにしていませんでした。国内外でネットベンチャーが立ち上がっても、自分たちのことを脅かす存在になるとは思っていなかったようです。

ネットビジネスの波は急速に発展し、既存事業会社を脅かす存在に

しかし、ご存知の通り、今や米国を牽引する企業は、GAFAと呼ばれるネットを中心としたビジネス展開をする企業群です。UberやAirbnbのように、「ユニコーン」と呼ばれる、急成長する企業もどんどん登場していて、既存の大企業の存在を脅かしています。

その後も紆余曲折あるのですが、今となってはその決断があったから、現在の「DXやIoT/AIの専門家」という立ち位置を築けているのだなと思います。

転職の際、給料の増額交渉を行うべきか、否か?

ところで、転職で悩むのが、「給料の増額交渉」です。特に、結婚したり子供ができたりと、ライフステージが変わると、自分のスキルや、転職の目的もそっちのけで増額交渉したい気持ちになってきます。

将来を考えると不安になるのは当たり前だと思います。

私の場合、ありがたいことに先方から増額しようか?と言ってくださるケースもありました。ただ、その会社において、自分の立ち位置が築けていないと、結局活躍ができない、という結果に終わるので、どうしたらよいものかわからなくなりました。

そこで、私はルールを作りました。

失敗しない転職がわかる、ワークポートフォリオとは?

DX人材への道ポートフォリオ
給料増額への道(ワークポートフォリオ)

この「ワークポートフォリオ」の見方ですが、現在の仕事が右下の黄色い星にあたります。そして、10年後を見据えた高給取りになれそうな仕事が右上の赤い星です。

1. スキルアップが必要かつ、業界も変えたい場合

赤い星を見つけたとして、そこの到達するためには、仕事の内容も変えないといけないし、自分もまだまだ成長させていかないといけない、というケースはよくあります。

こういう、一足飛びに、「仕事の内容を変えつつ、スキルアップもしなければならない」ような転職は避けるべきです。(右上にいきなり飛ぶイメージ)

DX人材への道ポートフォリオ

例えば、デジタル広告の会社で営業をしていた人が、いきなりGoogleで検索エンジンで使うAIの開発を始めるような転職です。

同じインターネット関係の仕事とは言え、広告代理店のビジネスと検索エンジンのビジネスはまるで違います。営業とAIの開発もまったく異なるスキルになります。

こういうケースでは、まずスキルアップをしなければならないのに、業界も変えることになるので、ほぼ新卒と変わらない活躍しかできません。

そうなると、採用してもらったとしても、企業側からすれば、「うちの業界でやりたいなら、安い給料から初めてね」となるわけで、増額交渉はできなくなるわけです。

2. スキルアップは必要だが、業界は変えない場合

しかし、すでに将来性のある業界にいるのであれば、多少スキルアップが必要な人材であったとしても、現状維持は最低限可能です。さらに、そういう業界では人不足になっているケースがあるので、増額オファーもあり得ます。(右下へ進むイメージ)

DX人材への道ポートフォリオ

例としては、デジタル広告の会社にいて営業をしている人が、広告配信のツボは抑えているからと、まずは、広告配信システムを作る仕事について、デジタルスキルをアップするような転職です。

すでに将来性がある業界の場合、人不足が慢性的におきるので、売り手市場となり、同じスキル、もしくは、少し高いスキルの仕事であっても、増額となるケースがあるのです。

現在、DX人材はとても不足しているので、多少のスキルアップ前提でも給料アップにつながる可能性は高いと言えます。

3. スキルアップの必要がなく、業界を変える場合

また、今のスキルでできる仕事だけど、業界を変えたいという場合は、多くの企業ではまずスキルを見るので、現状維持は硬いということになります。(左上に進むイメージ)

例としては、デジタル広告の会社で営業をしていた人が、GoogleのAI開発に広告ビジネスの知見をいれていく仕事に着くような転職です。

最低2回の転職で「なりたい自分」にたどり着く

初めに、向こう10年で必要とされるスキルを見極めることができたら、今の自分からそこに到達するまでのイメージを図のようにつくるのです。

特に駆け出しのビジネスマンは、上に進むより、右に進む方が、短期間でなりたい自分になることができます。なぜなら、スキルが高い人は、どこの業界においても引くてあまただからです。

10年先まで必要とされる人材が持つべきスキルを持っている人を、企業は放っておくわけがありません。

実践編1:ワークポートフォリオの作り方

例えば、GoogleでAIの仕事につきたいと思った場合、どういう段階があるでしょうか。

例えば、スキル軸であれば、「上司やチームメンバとのコミュニケーションのために英語ができないといけない」「AIに関する実装経験や統計学などコンピュータサイエンスに関する知識がないといけない」「AI開発における実務経験がないといけない」・・・・と、やっておかないといけないことがいくつも出てきます。

そこで、ワークポートフォリオの登場です。このポートフォリオは現時点の自分と、なりたい自分の間にどれだけのステップがあるかを示すものなので、必ずしも正方形になるとは限りません。

すでにプログラマを仕事としていて、これからGoogleでAIの仕事をやりたいと思ったら、スキル軸の段階は多くても、業界軸の段階は少なくて済むかもしれません。

Googleの場合
プログラマが、GoogleでAIエンジニアとして活躍するイメージ(ワークポートフォリオ)

実践編2:どの分野に注目が集まっているのか?

GoogleでAIなんて、世界最高峰を目指すのはよほどですが、そこまででなくても多くの企業がデジタル系の人材や、非デジタル系の人材でも今後デジタル系のことを習得して活躍する人材を求めています。

なにも、AIなどという特殊な職種でなくても、現在とても人気職種となっていて、企業からのニーズも高い、いわゆる「DX人材」と呼ばれる職種には、さまざまな仕事あるので、必ずしもシステム開発やデジタル技術が得意である必要はありません。

冷静に今の自分となりたい自分を「ワークポートフォリオ」に落とし込んで、着実になりたい自分になってください。

DXとは」や「DX人材の6つの役割と必要なスキル」については、別の記事で紹介しているので、合わせて読んでみてください。

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