アンリツ株式会社は、同社が展開するテストプラットフォーム「New Radio RFコンフォーマンステストシステムME7873NR Lite Model」(以下、ME7834NR Lite Model)を機能拡張し、1台のワンボックステスタで、5G通信デバイスのRF認証試験とプロトコル認証試験の両方に対応したと発表した。
「ME7873NR Lite Model」は、ワンボックステスタ「ラジオ コミュニケーション テストステーションMT8000A」1台構成のRF認証試験で使われ、プロトコル認証試験では、5G NRモバイルデバイステストプラットフォーム「ME7834NR Lite Model」が使われる。これまでは、RF認証試験とプロトコル認証試験を行う際、別々のハードウェア構成を持ったワンボックステスタがそれぞれ必要であった。
今回の機能拡張により、「5G」「FR1」「TRx」試験に加えて、試験項目を限定した「Perf」と「RRM」の試験の一部にも対応した。1台のワンボックステスタを共用してアプリケーションを切り替えることで、RFとプロトコルの認証試験ができるため、5G通信デバイスの認証試験における設備投資の最適化に貢献する。
また、ハードウェアの簡素化により、複数の測定器からなるフル構成Modelと比較し、測定時間を約20%短縮した。
さらに、試験プロセスを自動化をすることで、認証試験だけでなく、バグ修正や機能改修などでプログラムの一部に手を加えた際に対応箇所以外の部分に影響が出ていないか確認するリグレッション試験等の検証プロセスで使用される、繰り返し試験にも対応している。
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