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MODE、C3-less電力センサとゲートウェイを用いた「トンネル排水ポンプ稼働監視パッケージ」を提供開始

トンネル工事では、湧水や工事用水が排出されるため、常に排水ポンプを稼働させて水を外に排出している。排水ポンプの稼働が停止してしまうと工事進行に影響を及ぼすため、これまでは現場管理者が休日に現場へ行き、稼働状況を巡視していた。

MODE, Inc.は、C3-less電力センサとゲートウェイを設置することで、容易にトンネル排水ポンプの稼働状況の遠隔監視を始められる「トンネル排水ポンプ稼働監視パッケージ」の提供を開始した。

C3-less電力センサは、非接触・バッテリーレスで消費電力を計測できる電力量測定デバイスである。機器の稼働状態のチェック、省エネ計画やコスト削減計画の立案など、主に工場での活用を想定している。旧式機械や既存の機械に取り付けることで、クラウド上でリアルタイムかつ遠隔からの稼働監視を行うことができる。さらに、機械内部の電源ケーブルや分電機などにも取り付け可能だ。
MODE、C3-less電力センサとゲートウェイを用いた「トンネル排水ポンプ稼働監視パッケージ」を提供開始
同パッケージでは、現場に設置したC3-less電力センサから収集したデータが全て一つのクラウドプラットフォームに蓄積され、ブラウザからリアルタイムで確認できる。単純にブラウザで確認できるだけでなくシステム連携も可能なため、外部のシステムから稼働状況を確認することもできる。

また、センサーデータに特化したデータ収集サービス「MODE Sensor Cloud」では、閾値設定することで異常検知時にメールでアラートを発報することができる。これにより、現場監督者がブラウザや外部システムをモニタリングし続ける必要がなくなる。

さらに、電源や配線、メンテナンスが不要なセンサーを使用するため、取付の際に設備の操業を止める必要がなく、電気工事士などによる配線工事も不要だ。同パッケージはWebより申請した後、ゲートウェイとセンサーが到着し、届いたその日から利用を開始できる。

同パッケージにより、建設業界の課題である現場監督者の時間外労働を改善し、労働生産性の向上に寄与する。

なお、同技術は「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」の予算を活用した国土交通省の令和3年度「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」の試行技術である。

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