国土交通省が定める「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン」によれば、発注者が建築生産プロセスにおける業務の効率化を図るためにBIMの活用が推奨されている。このため、工事管理者と発注者が共にBIM上で仕様の確認をする場面が今後増えることが見込まれている。
こうした中、株式会社ダイスネクストと株式会社AREA35(以下、「AREA35」)は、BIM(建築情報モデリング)をゲームコントローラで操作できる「Paraverse」を開発し、2024年1月25日からダイスネクストより提供が開始される予定だ。
「Paraverse」は、RevitやBIM360などのBIMツールを使わず、同一プラットフォーム上でプランの確認や指摘事項の管理ができるサービスだ。
パソコンだけでなく、ゲームコントローラによる操作も可能で、直観的にBIMを操作できることを目指しているのだという。さらに、Unreal Engine(以下、UE)を採用することで、3Dの建築物を質感などを含めリアルに表現している。
その他の特長としては、マルチプレイによる複数人同時操作や日影シミュレーション、BIM360との連携によるコメント共有が挙げられてる。
これらの特長により、建物建築時の営業ツールやステークホルダとの合意形成するためのツールとしての活用が想定されている。具体的には、提案時の施工主へのデモンストレーションや、設計時の施工主からの指摘内容を早期に共有し、修正内容を反映した後の合意形成など、多岐にわたる用途が考えられている。
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