セレンディクス株式会社は、大林組が開発した超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」を使用した3Dプリンター住宅建設の実証実験を、2024年5月27日から広島県にて実施する。
スリムクリートは、超高強度の鋼繊維を含んだ、単独でも構造物として使用できるセメント系材料だ。3Dプリンターで出力した躯体の内部に、同素材を充填することで、鉄筋や鉄骨を使用せずに強度を確保することができる。
今回、広島県が取り組んでいる「サキガケプロジェクト」にて、セレンディクスの「3Dプリンター住宅建築技術」の実証を行う。広島県及び協力企業のサポートもと、スリムクリートを使用した実験棟として同社が展開する延床10平方メートルの「serendix10」を建設する。(トップ画イメージ)
今回の実証実験において、スリムクリートを使用することで、「鉄筋・鉄骨レス」での工法や施工の高速化につなげる考えだ。
セレンディクスの執行役員COOである飯田國大氏は、「車を買う値段で家を買える社会の実現を達成するため、住宅産業の完全ロボット化を目指している。広島県にはロボット化に成功した自動車産業を支える多くの企業があり、私たちと協業いただけるパートナーを探している。」とコメントしている。
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