建設業界における工程管理は、現在でも多くの現場でExcelや紙ベースで管理されており、情報の属人化や共有遅延が課題となっている。
また、急な設計変更や協力会社との調整、本社との連携など、現場マネジメントはますます複雑化しており、柔軟かつ即時に対応できる体制が求められている。
こうした中、株式会社Arentは、建設現場における日々の管理業務を支援する新製品「PROCOLLA(プロコラ)」を発表した。
「PROCOLLA」は、工程管理を軸に、安全・品質・コスト・出来高・環境などの現場監督が担う多様な業務の支援を視野に入れた、現場支援型のスマート工程ソフトだ。工程の変更対応や関係者との情報共有をスムーズに行うことができる。
さらに、生成AIを活用した機能を開発中で、これにより、工程表作成や工程情報の分析などを支援する。
生成AIによる支援例としては、工程表の自動生成や、現場の関係資料や過去のデータをもとにした工程の構成や順序提案が挙げられている。
例えば、自然言語で「◯◯工事を1週間前倒し」といった指示を入力すると、工程表データを分析し、ドキュメント作成するというものだ。
なお、「PROCOLLA」は、株式会社大林組の協力もと開発され、販売および導入支援は株式会社オプライゾンが担当し、すでに2025年4月より大林組の建築工事現場にて試行運用を開始している。
その結果、プロジェクトマネジメントにおける業務効率化が進み、工程管理に関する作業時間を約20%削減できる見込みとのことだ。
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