プラントエンジニアリングは、大規模な産業設備の設計・建設を行うため極めて複雑で、一つの工場建設には、数百から数千種類の機器と数百から数万本の配管に及ぶ。
これらの設計では、安全性と効率性を両立させるため、数百種類におよぶ詳細な設計図書の作成が不可欠だ。
従来、これらの書類作成には熟練技術者が多くの時間を費やし作成しており、リソース不足が業界全体で深刻な課題となっている。
こうした中、株式会社EggAIと三菱化工機株式会社は共同で、生成AI技術を活用したプラントエンジニアリング向け設計図書自動生成システムの開発に着手すると発表した。
同システムは、これまで人手に依存する部分が大きかったプラント設計図書作成プロセスを、生成AI技術を活用し、担当者による修正・最終確認で完了するレベルまで短時間で自動作成するものだ。
主要機能としては、顧客の要求仕様書内容をAIが読み取り、定量的な条件を見つけ出して整理する「書類のAI読み取り機能」や、設備建設に必要となる設計図書を短時間で一定の精度で自動作成する「設計図書の自動作成機能」、契約仕様書や基本設計図書などの工場建設に必要なさまざまな種類の図書を自動で作成する機能が挙げられている。
なお、両社が開発するシステムは、2026年4月より三菱化工機社内での部分的な運用開始を予定している。
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