SGシステム・佐川急便・新菱冷熱工業、資材ステータスをデジタル管理するシステムを開発

SGシステム株式会社と佐川急便株式会社は、新菱冷熱工業株式会社と連携し、建設現場における資材管理の効率化を目的とした新たな業務システムを開発した。

新菱冷熱工業では、施工管理や設計工程のデジタル化を積極的に推進してきた一方、建設現場で使用する資材は、各サプライヤーへの発注、入出荷検品、在庫管理などの工程で依然として多くのアナログ作業が残されており、資材管理の効率化に向けたデジタル化が求められていた。

そこで今回、現場近くに設置した門前倉庫を活用し、資材を一時保管したうえで、必要に応じてユニット化することで、ジャストインタイム(JIT)方式で搬入する体制を整備した。

これにより、新菱冷熱工業が課題としていた現場内での仮置きや仕分け作業を削減し、労務負担の軽減と施工効率の向上を支援する。

また、資材のラベル規格が統一されていない既存システムを最適化し、新たな資材管理システムを開発した。

この新システムは、新菱冷熱工業が推進するBIMデータと連携可能な設計とし、資材の調達・検収・施工計画を一体的に管理できる体制を実現している。

具体的には、エッジAIにより日本語、英数字、記号などラベルやケースに書かれた文字を読み取りデータ化し、ラベルの情報に設置場所や出荷予定日などを紐づけすることで、二次元コード化した統一ラベルを発行、資材に貼付する。

データ化した情報から統一様式のラベルを発行し、資材に貼付した上で門前倉庫で管理している。

これにより、作業進捗に合わせて、必要な時に、必要な資材を、必要な量だけ輸送することができ、資材の設置場所ごとにまとめた状態で納品が可能なため、現場での仕分け作業や、納品日の調整などの作業が不要となった。

また、発注状況から倉庫・現場への入出荷、在庫管理など、資材のステータスを一気通貫で管理することが可能だ。これにより、施工進捗に合わせて資材の動きを調整することができる。

資材管理システムの概要図

なお、同システムは、新菱冷熱工業が手掛ける実際の現場におけるトライアルを経て導入されている。

将来的には、現場の作業効率に課題を抱えるさまざまな業種業態にも展開できる汎用性の高いシステムへと改良を重ねていく計画だ。

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