クラウド録画サービスを展開するセーフィー株式会社は、映像AI解析を開発・提供するシンガポール発のスタートアップAilytics社と連携し、不安全行動検知AIソリューション「Ailytics(SF)」の本格提供を開始したと発表した。
「Ailytics(SF)」は、セーフィーのクラウドカメラとAilytics社の映像AI解析技術を組み合わせることで、危険エリアへの侵入や安全装備の未着用といった不安全行動を24時間体制で自動検知し、現場巡回や映像確認の負荷軽減を支援する映像AI解析ソリューションだ。
具体的には、吊り荷下検知、立入検知、重機近接検知、装備品未着用検知、速度超過検知の5種類の危険な状況をAIが常時自動で監視する。
AIが不安全行動を検知した際には、その前後5秒間の映像を自動で切り出して管理者に通知する機能が備わっており、管理者は離れた場所からでも即座に発生事象を確認し、的確な是正指示を出せる仕組みだ。
これにより、確認業務の負荷が飛躍的に軽減される。
また、検知されたアラートはダッシュボード上で件数や発生傾向が時系列に可視化されるため、経験や勘に頼らず、重点的に対策すべきリスクを特定して継続的な現場改善へ繋げられるほか、切り出された映像を関係者の安全教育に直接活用することも可能である。
なお、正式提供に先立ち、JR九州と大林組の協力のもと、工事現場にて実証実験が行われ、有効性の検証が行われた。
JR九州における鉄道架道橋の新設工事現場での実証(61日間)では、三大労災である触車・感電・墜落を防ぐための立ち入りやヘルメット着用を高精度に自動検知し、遠隔からの確認体制によって移動負担の軽減や確認作業の大幅な省力化を実現した。
また、大林組での仙台市役所建築工事における実証(120日間)では、現場監督が常時監視できない状況下でも「吊り荷下への立ち入り」をはじめとする3つの危険を的確に自動検知できることを確認した。
セーフィーは、同ソリューションの提供を皮切りに、AIソリューションのラインアップをさらに拡充させていく方針だ。
今後は、単なる危険の「検知」にとどまらず、事故の「予測」や「未然防止」へと安全管理の在り方そのものを進化させていくとしている。

