STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、3軸MEMS加速度センサ「IIS2DLPC」を発表した。同製品は、動作中に超低消費電力動作モードから高分解能動作モードへと変更が可能で、限られた消費電力の範囲内で高精度な測定を行う。また、継続的なコンテキスト・アウェアネスにより、動作が必要な時にホスト・システムを起動したり、高精度の測定を実行した後に超低消費電力モードに戻ることができるという。
「IIS2DLPC」は、高い柔軟性を備えており、長時間バッテリ駆動が可能な産業機器センサ・ノードや医療機器、耐タンパ性の高いスマート・メータ、スマートな省電力機能や動き検知で動作する機能などの開発に貢献する。さらに、超低消費電力なので、産業機器やロボット向けのスマート・アクセサリを、実装の手間を最小限に抑えた利便性の高いバッテリ駆動追加モジュールとして構成することができるという。
4種類の低消費電力モードが選択できる「IIS2DLPC」は、広範な用途で消費電力を最適化することが可能。高分解能モードでは最低90μg/√Hzという超低ノイズを達成し、優れた測定精度を実現。そのほか、使いやすいワン・ショット・データ変換機能や、CPUの処理を低減するためのバッチ・データ格納用32レベルFIFOなど、ユーザが消費電力を制御できる追加機能も備えられている。また、温度センサと自己診断機能も内蔵されている。
IIS2DLPCは現在量産中で、プラスチック製LGAパッケージ(2 x 2 x 0.7mm)で提供される。価格は、1000個購入時に約1.10ドルだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。