株式会社村田製作所は、IoT機器やウェアラブル機器などの小型化・高機能化に貢献するフェライトビーズ・ノイズフィルタ「BLMMEシリーズ」を商品化した。
電子機器の電源回路や信号回路で使われるノイズフィルタは、小型化・高性能化が進むスマートフォンには100個程度使われることもあり、スペース削減のために一層の小型化が必要となっている。IoT機器では、さまざまな小型機器に通信回路が組込まれることになり、超小型ノイズフィルタに対するニーズが高まることも予想されている。
同製品は、内部コイルを構成する積層部品のさらなる微細化を進めることで、長さ0.3×幅0.15×高さ0.225mmの製品サイズ、従来品(※)の56%の底面積を実現している。
一般的にフェライトビーズ・ノイズフィルタは小型化するほどインピーダンス特性や直流抵抗特性が不利になる課題があったが、同製品は同社の微細加工技術により従来品と同等の性能を実現しているという。(性能:インピーダンス150Ω(100MHz)、直流抵抗0.70Ω)
同製品はフェライトビーズ・ノイズフィルタ「BLMMEシリーズ」として、一部サンプル出荷が開始され、2019年6月から量産を開始する予定だという。
※0.4×0.2×0.2㎜のフェライトビーズ・ノイズフィルタとの比較
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