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NTTデータ、データ管理の高度化においてデータ整備・データ分析活用業務をトータルサポートする新ブランド「Abler」を創設

NTTデータ、データ管理の高度化においてデータ整備・データ分析活用業務をトータルサポートする新ブランド「Abler」を創設

AIやIoTの登場により業種問わずさまざまな企業でDXが進み、ビジネスの転換期が訪れている。特にDX時代のデータは多種多様であり、膨大なデータから必要な情報を引上げてビジネスにつなげることは、企業の競争力を高めることになる。

株式会社NTTデータは、データ管理の高度化においてデータ整備・データ分析活用業務のトータルでのサポートを可能とする新ブランド「Abler」を創設し、サービスを開始した。

Ablerは、データを「ためる、探す、見せる」といった従来の活用だけではなく、「分かる」までをサポートするという。「分かる」とは、オントロジー(※1)/セマンティック(※2)などの各種要素技術を組み合わせ、機械による人間と同程度のデータ解釈を可能とすることである。詳しい特長は以下の通り。

データ整備にかかる時間の短縮

従来は、データ整備などの事前準備時間がデータ利用に至るまでの作業の中で5割以上を占めていたが、Ablerを活用することでデータ整備にかかる時間を短縮できる。そのため、データサイエンティストが本来の業務であるデータ分析作業により取り組むことができ、スピーディーにデータ利用ができる。

オントロジー/セマンティック技術を活用してナレッジグラフ(※3)を構築することで、データの「意味理解」を実現

活用対象とするデータを拡大し、これまで機械処理の対象にできなかったデータのビジネスや業務活用が可能となる。また、データの意味を機械同士が理解し、データ交換にかかる人間の作業を削減する。

多種多様なデータの「ためる、探す、見せる、分かる」までをトータルサポート

顧客の課題や要件に応じた選択・カスタマイズが以下のメニューより可能となる。また、その他、各種要素技術・基盤・コンサルを含む「ためる、探す、見せる、分かる」までをトータルで提供していく。なお、NTTデータがこれまで提供してきた「iCrawler」「Customer Engagement Hub」「iTreasure」等のソリューションは、Ablerとしてブランド統合して提供する。

様々な依存や制約から解放を実現

Ablerを活用することにより、物理的制約(どこでも)、時間的制約(いつでも・即時に)、コスト的制約(安く)からの解放を実現する。現在、人手で行われている業務の機械化の範囲を拡大して業務の省力化を支援し、人がより創作性のある作業に従事可能となる。

Ablerにより、これまで機械処理が難しかった折衝・履歴データといった自然文やSNS、音声といった非構造化データ等の積極的な活用の推進が期待できる。また、データ整備の一部を自動化し、データ利用までの時間を大幅に短縮する。これらにより、データ利用のための準備時間を削減しつつ、多くのデータを利活用することが可能となる。

今後NTTデータは、顧客のニーズに対応し、サービスやソリューションラインナップを順次展開して様々な業界へAblerを提供し、3年後までに売り上げを100億円規模まで拡大することを目指す。

※1 オントロジー:人が持つ知識を、概念体系として整理し、データモデル化したもので、関連を定義したり、ナレッジを拡張したりすることを可能にする技術。
※2 セマンティック:データにメタデータの関係(主語・述語・目的語)をひもづけ、意味を持つデータとしたもので、モノとモノとの関連を表現するのに適したデータの持ち方。
※3 ナレッジグラフ:グラフ型で保持したデータに、意味と関連を与えるデータ管理技術。
※4 シングルビュー:データを一元的に集約・統合し、業務や部門ごとに必要に応じてデータを使用できる状態のこと。

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