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Arm、クラウド・エッジ間インフラストラクチャ基盤「Arm Neoverse」の次世代ロードマップを公開

Arm、クラウド・エッジ間インフラストラクチャ基盤「Arm Neoverse」の次世代ロードマップを公開

昨今、インフラストラクチャ分野におけるコンピューティングに新たなアプローチが求められている。

そのような中、Armは、効率的な新しいインフラストラクチャ基盤の構築に向けた取り組みとして、2018年にクラウドからエッジまでカバーするインフラストラクチャ基盤「Arm Neoverse」を発表した。この新たな演算プラットフォームには、2021年までに前年比30%のパフォーマンス増を達成するという目標が掲げられていた。その第1弾として昨年に「Neoverse N1」「Neoverse E1」の2種類のプラットフォームを発表した。

そして今般、Armは、Arm Neoverseの次世代ロードマップを発表し、2つの新製品「Arm Neoverse V1」プラットフォームと、Nシリーズ・プラットフォームの第2世代にあたる「Arm Neoverse N2」の概要を公開した。

Vシリーズの第1弾となるNeoverse V1プラットフォームは、シングルスレッド性能が現行のNeoverse N1比で50%以上向上しており、CPU性能と帯域幅への依存度の高いアプリケーションでは、Arm史上最速だという。また、Neoverse V1はScalable Vector Extension(SVE)をサポートしており、ハイパフォーマンス・クラウド、HPC、機械学習などの市場において期待される。

このSVEは、ユニット幅に依存しないソフトウェア・プログラミング・モデルを使用したSIMD(単一命令複数データ処理)により整数、bflolat16、浮動小数点の命令実行を、より広いベクタユニットで実現する。ArmはSVEによって、ソフトウェアコードの移植性や永続性とともに、効率的な実行を保証しているとした。

他方、Neoverse N2は、より高性能の演算ソリューションを実現することで、クラウドからSmartNIC、エンタープライズ・ネットワーキング、消費電力の制約のあるエッジデバイスまで、幅広い用途を対象にスケールアウト性能へのニーズに対応する。さらに、シングルスレッド性能がNeoverse N1比で40%高く、消費電力と面積効率についてはNeoverse N1と同水準を維持している。

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