株式会社リンクスは、SCADAおよびIIoTソフトウェアプラットフォームの最新版「zenon(ゼノン) 12」の国内での提供を、2023月12月13日より開始する。
リンクスは、2017年にCOPA-DATA社と日本国内における総代理店契約を締結して以来、同社が提供する「zenon」を独占的に販売している。
「zenon」は、生産現場に必要とされる機能群を備えたプラットフォームで、自動車、食品・飲料、医薬品、エネルギーなどの業界で活用されている。
また、医薬品業界では、電子署名や電子記録に関する規則「FDA Part11」をはじめとする各種規制に標準対応したシステムを備えており、装置メーカなどが導入している。
今回発表された「zenon 12」では、新たなWeb配信機能である「Web Visualization Service」(以下、WVS)の実装や、プラグアンドプロデュースを実現するための規格である「Module Type Package」(以下、MTP)に対応するための機能が追加されている。
「WVS」は、「zenon」のプロジェクトをHTML5ベースで配信することが可能な配信機能で、PCやタブレット、スマートフォンなどの様々な端末から、追加のソフトウェアのインストールなしで、Webブラウザを介して「zenon」の画面を閲覧・操作することができる。
MTP Studioは、ドイツのプロセス産業におけるオートメーション技術使用者協会「NAMUR」によって策定された、プラグアンドプロデュースに続くモジュラープラントエンジニアリングの規格である、「MTP」に対応するための機能だ。
「MTP」を活用することで、生産工程を構成する各装置をモジュールとして取り扱うことが可能だ。これにより、ニーズに応じた様々な製品を生産するための工程を、モジュールの組み合わせにより実現することができる。
また、MTP Studioでは、VDI・VDE・NAMUR 2658における下図の機能に対応しており、MTPファイルの作成から、設定、検証、制御までのステップを補助する機能を提供している。
さらに、新たにLinux OSをサポートしているほか、OPC-UAサーバでの情報モデルへの対応や、SQL連携機能の高速化、一部の通信プロトコルにおけるセキュリティ強化、開発環境の操作性向上などが実装されている。
加えて、Process Gatewayにて、新たにSNMPv3のプロトコルに対応し、OPC-UAサーバ機能において、外部OPC-UA情報モデルの使用や、非暗号化接続の制限が可能となっている。
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