TOPPAN、同時通訳技術を活用した遠隔ガイドサービスの実証実験を実施

TOPPAN株式会社は、同時通訳エンジンを活用し、博物館やショールームのガイドを、遠隔地からの複数の参加者に対し同時通訳で実施する実証実験を、大和ミュージアムとTOPPANグループのショールーム「PLAZA21小石川」の2拠点で、2023年10月~11月にかけて複数回実施した。

今回の実証では、広島県にある大和ミュージアムと、東京都にあるPLAZA21小石川において、現地にいるガイドと遠隔地からの参加者が同時通訳技術を活用した遠隔ガイドサービスを介したコミュニケーションを行った

同時通訳エンジンを使用したアプリケーションと、Web会議システムを組み合わせることで、海外などの遠隔地にいる参加者に対して、現地の展示品やガイドの顔を見せながらの説明を実施した。

大和ミュージアムでの同時通訳技術を活用した遠隔ガイドツアーの様子(左:大和ミュージアム現地のガイド 右:遠隔地からの参加者)

参加者からは、特に日本語から英語・中国語・韓国語の翻訳精度において、高い評価を得たのだという。また、同時通訳技術の活用により、ガイドの発話が終了する前から発話の一部を訳出し始めることができるため、タイムラグの少ないガイド説明を実現することができた。

さらに、今回のアプリケーションには、新たに開発した機能「わからないを伝えるUI」を追加。参加者側が翻訳結果に不明点がある場合に、ガイド側へその旨をワンタップで伝えることが可能だ。

ガイド側は、どの発言が指摘されているかを知ることができるとともに、逆翻訳結果(外国語に翻訳した結果を日本語に翻訳し戻した結果)の表示により、参加者側の言語でどのように伝わっているかも分かるため、状況に応じて説明をやり直すことができる。

ユーザビリティ(利用可能性)は、鑑賞者側、説明者側ともに全員がアプリケーションの操作は分かりやすかったと回答し、ユーティリティ(実用性)は、鑑賞者側の約92%が翻訳アプリケーションを使うことで必要な情報を得る事ができたと回答した。

また、満足度は、鑑賞者側、説明者側ともに全員がこのシステムを他の人に勧めたいと思うと回答した。

今後TOPPANは、今回の実証を踏まえた同時通訳技術を活用した遠隔ガイドサービスの構築を進め、2024年9月からの販売開始を目指すとしている。

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