TDK株式会社は、MPP規格とEPP規格の両方のワイヤレス充電に対応する超薄型パターンコイルを開発し、2025年1月に量産開始予定であることを発表した。
このコイルは、1つの充電器でQi規格に準拠した全てのスマートフォンを最大15W充電することができる。
従来の巻線式のコイルでは、充電エリアを確保するには3つのコイルが必要だが、今回発表されたコイルはパターンコイル技術によって形状を自由に設計でき、1つのコイルで広い充電エリアをカバーすることが可能だ。
また、コイルへの影響を最小限に抑えるために、磁石の配置やコイルの設計を最適化することで、MPP規格とEPP規格を同時に満たしており、最大15Wで両規格での使用が可能となる見込みだ。
さらに、パターンコイル技術により、製品厚み1mmを実現する予定だ。いずれかのコイルに切り替えて充電することで、回路基板の小型化にも貢献する。
なお、同製品は2024年5月22日から開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」にて出展予定だ。
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