Qt Groupは、同社が開発する軽量グラフィックスフレームワーク「Qt for MCUs」を、ドイツの半導体メーカのインフィニオン・テクノロジーズ(以下、インフィニオン)の新しいマイクロコントローラ「PSOC Edge」に標準搭載することを発表した。
これにより、製品開発者は小型で低消費電力なAI対応デバイスでも、滑らかで高性能なユーザーインターフェース(UI)を簡単に構築できるようになる。
マイクロコントローラは、家電や車載機器、ウェアラブルなどの制御に使われる小型コンピュータだ。これまでは処理能力やメモリが限られており、AI処理や高画質なグラフィックス表示を同時に実現することは難しかった。
そこで今回、「Qt for MCUs」が「PSOC Edge」と直接連携することで、少ないリソースでも動作するリッチなUIや、直感的な操作体験を提供する。
また、「Qt for MCUs」は、「Figma to Qt」や「Qt Design Studio」など、デザインからプログラミングまでを一貫して行えるツール群を提供している。
加えて、インフィニオンの開発環境「ModusToolbox」と統合されており、開発者は短期間でアプリケーションをデプロイし、リアルタイムデバッグが可能だ。
さらに、自動GUIテストツールSquishなどの品質保証ツールも利用でき、製品出荷前のUI品質を高いレベルで担保できる。
これにより、音声やジェスチャで操作できるスマートホーム機器や、転倒および特定の音を検知して反応するヘルスケア・ウェアラブル、多数のデバイスを一括で管理するスマートホームハブといったエッジAIデバイスのUI開発を支援する。
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