多種多様な電子機器に半導体を提供する半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(以下ST)は、IoT機器向けに最新の無線ICを発表した。同製品は、最長10年間バッテリ交換無しで動作するようなネットワーク接続型のスマート機器向けに、非常に優れた電力効率を発揮しているという。
STの新しいS2-LPトランシーバICは、警報システム、防犯装置、スマート・メータといった、ネットワーク接続型機器や、ローカル・ゲートウェイを使わずに遠隔センサなどの機器をクラウドに直接接続する長距離無線リンクに適している。その他、ビル・オートメーション、産業用モニタ/制御システム、スマート・シティにおける照明、交通、駐車管理システムなどのアプリケーションがある。
この新製品は、免許不要のSub-1GHz周波数帯を使用し、各国での使用が可能だ。超狭帯域動作により、無線スペクトルの高効率利用、および低消費電力の信号を使用した長距離の高信頼性データ交換が可能になる。
さらに、このトランシーバICは、何十億台ものセンサおよびスマート機器向けに優れたコスト効率と電力効率の高信頼性通信ソリューションを全世界に展開しているSigfoxグローバル・ネットワークに対応している。
S2-LPトランシーバIC(長距離・低レート・データ転送)は現在量産中で、QFN24パッケージ(4 x 4mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約1.15ドル。
技術情報
高集積なS2-LPトランシーバICには、低消費電力RFアナログ設計、無線ベースバンドを含むデジタル・ブロックとの一体化など、広範にわたるSTの優位性が活用されている。

