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富士通、最速クラスのディープラーニング基盤システムを販売開始

富士通、最速クラスのディープラーニング基盤システムを販売開始

富士通株式会社は、米国NVIDIA Corporationの最新GPU(注1)を搭載したディープラーニング専用サーバと、動作検証済みのストレージおよびソフトウェアをシステムとして提供する「FUJITSU AIソリューション Zinraiディープラーニング システム」(以下、Zinraiディープラーニング システム)を開発し、本日5月16日より国内での販売を開始した。販売価格は、3,570万円より(税別)。

同システムを活用することにより、オンプレミス環境でディープラーニングを活用したシステムを構築したい顧客は、短期間で最速クラスのディープラーニング基盤を実現することが可能になるという。

また、顧客のニーズに応じて、ディープラーニング基盤をクラウドで提供するサービス「FUJITSU Cloud Service K5 Zinraiプラットフォームサービス Zinraiディープラーニング」(以下、Zinraiディープラーニング)と組み合わせたハイブリッドクラウド環境も容易に構築できる。そのため、利用頻度の低い学習処理はクラウドサービスで実行し、利用頻度の高い学習処理はオンプレミス環境で実行するなど、目的に応じた使い分けも可能。

同社は今後、「Zinraiディープラーニング システム」の海外での展開を目指すとともに、顧客のAI活用に向けた多様なニーズに柔軟に対応していくソリューションのさらなる強化を図っていくとしている。

近年、AI(人工知能)の学習技術の一つとしてディープラーニングの活用が拡大しており、それによってAIの認識精度は飛躍的に向上し、AIを用いたサービスの開発と普及が加速している。しかし、ディープラーニングでは高い認識精度を実現するために大量の学習データを何度も演算処理しなければならないため、膨大な時間と計算資源を要するという課題がある。

そのような課題に対応していくため、同社は最速クラスのディープラーニング基盤をクラウドサービスとして提供する「Zinraiディープラーニング」を2017年4月から提供開始した。

同サービスに加えて、今回、データを外部に持ち出したくないなどの理由からオンプレミス環境でディープラーニング基盤を構築することを望む顧客に向け、最新GPU「NVIDIA Tesla P100」を搭載したディープラーニング専用サーバと、動作検証済みのストレージおよびソフトウェアをシステムとして提供する「Zinraiディープラーニング システム」の販売を開始。

「Zinraiディープラーニング システム」の特長は以下の通り。

注1 GPU:Graphics Processing Unitの略。主に画像処理に特化したプロセッサ。昨今では、その高い処理能力により画像処理以外の目的に応用されることが多い。

【関連リンク】
富士通(FUJITSU)
エヌビディア(NVIDIA)

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