オン・セミコンダクターは、RFシステムオンチップ(SoC)と、TCXOを含むすべての周辺部品を統合したプログラマブルRFトランシーバ・システムインパッケージ(SiP)「AX-SIP-SFEU」を発表した。
「AX-SIP-SFEU」は、アップリンク(送信)およびダウンリンク(受信)の両方で高度に統合されたSigfoxソリューションを提供する。コンフォーマルシールドされ、電波規制に関する承認を事前に取得した状態で提供される「箱から出してすぐに使える」ソリューションであり、ユーザーはアプリケーションとアンテナの設計に集中することができるという。
多くのIoTアプリケーションはセンサの近くで接続を必要とするなど、厳しいスペース制約がある。しかし、同社の7 mm x 9 mm x 1 mm SiP受信機は約3分の1の面積で、モジュール型のソリューションの10分の1のサイズであることが特徴だ。
また、バッテリー駆動のソリューションには長寿命が求められるため、無線通信アプリケーションに取り組む設計エンジニアのもう1つの懸念は消費電力だ。
Sigfoxの予測可能な最小の消費電力を特長とする「デバイス・ツー・クラウド」は、同社のSiPベースの製品による低電力設計を活用することにより、スタンバイモードで0.5 ミリアンペア (mA)、スリープモードで1.3 マイクロアンペア (μA)、ディープスリープモードで100 ナノアンペア (nA)の低消費電流を可能にした。
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・オン・セミコンダクター(ON Semiconductor)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。