STORES株式会社は、Notion Labs Japan合同会社のコラボレーションソフトウェア「Notion」および「Notion AI」を全社導入したことを発表した。
STORES は、中堅・中小規模の店舗運営者へ向けて、ネットショップ開設・POSレジ・キャッシュレス決済・オンライン予約システム・アプリ作成など、店舗のデジタル化を総合的に支援するサービスを展開している。
同社では、複数のプロダクトを展開する中で、各プロジェクトチームが個別に新機能のリリースを頻繁に行っており、営業社員や顧客がアップデート内容を把握しにくい状態にあった。
そんな中、2025年春から半年ごとのメジャーリリースを行う方針が決定されたが、プロジェクト管理ツールが部署ごとに分散していたため、全社としての横断的な情報共有や進捗管理が困難な状況あった。
また、既存のナレッジ管理ツールでは、ドキュメントとタスク管理ツールの連携が取れないという課題も抱えていた。
そこで、全社共通のプロジェクト管理ツールの導入を検討し、「Notion」および「Notion AI」の導入に至った。
「Notion」は、ドキュメントの作成・共有、プロジェクトの管理、ナレッジの整理を一箇所で実現できるコネクテッドワークスペースで、「Notion AI」は「Notion」内で活用することができるAI アシスタント機能だ。
現在2025年6月時点で、業務委託含む社員430名ほどが「Notion」および「Notion AI」を活用しており、全社員向けにはカレンダーやお知らせ、自己紹介などのデータベースを備えた社内ポータルを設計した。
利用促進に関しては、IT本部がオートメーション機能やフォーム機能も活用しながら、「お手本」としてNotionの使い方を示している。
また、各社員が自己紹介ページの作成を通じて、「Notion」の基本的な操作やデータベースの概念を学べる機会を提供している。
さらに、タスク管理と文書管理も一元化し、プロジェクトの進捗を可視化することで、スムーズな部門間の情報共有が行われているのだという。
「Notion AI」においては、会議の文字起こしと要約作成、SlackやGoogleドライブ、 GitHubなどの連携ツールをまたいだ横断的な検索、そしてドキュメント作成の効率化など、さまざまな業務シーンでAIが活用されている。
例えば、広報チームでは、採用広報において現場の仕事を把握するため、以前は個別にミーティングを設定してヒアリングをしていたが、今では「Notion AI」のリサーチ機能を使って各部門の仕事内容を把握するなど、業務の効率化を図っている。
社内アンケートによると、導入から4ヶ月で「Notion AI」は最も活用されているAIツールの一つとして定着し、ユーザの多くが日常業務において約10〜30%の時間短縮効果を実感していることが示されている。
STORESは今後、部門を越えたナレッジ共有を促進し、AI機能の活用を通じて業務プロセスの最適化を進めることで、よりアジャイルな組織づくりを進めていく方針だ。
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