三菱電機ビルソリューションズ、昇降機保守のフィールドサービスマネジメントを効率化する「KEGMIL」を導入

昇降機の保守サービスは、利用者の安全だけでなく、利便性や快適性への要求の高まりと重要性が増している。

一方、労働力の高齢化や非効率な業務プロセスが課題となっている。

こうした中、三菱電機ビルソリューションズ株式会社は、シンガポールのFTV LABS PTE. LTD.(以下、FTV LABS)が提供するフィールドサービスの管理効率化を実現するアプリケーション「KEGMIL」を、海外での昇降機保守に導入した。

「KEGMIL」は、建設、製造、物流業界等における現場作業のデジタル化を通じ業務効率化を推進するモバイルアプリケーションだ。

紙や複数のソフトウエアに分散していた業務記録、作業報告、スケジュール管理等をデジタル化し、アプリ上で一元管理することで、それらの業務を効率化する。

今回昇降機保守のフィールドサービスに「KEGMIL」を導入することで、作業指示や進捗確認、保守作業員の派遣対応などがアプリ上で完結可能となる。

具体的には、製品ごとの作業手順を、ワークフローおよびチェックリスト作成機能により標準化するほか、仕様が異なる現場ごと・号機ごとに作業内容が設定できる。

そして、各作業に必要な手順や検査項目、その他関連資料を一元管理し、モバイルアプリにて閲覧が可能となる。

また、保守作業員の作業進捗を定期的な情報取得により把握し、GPSによる所在地データを掛け合わせることで、故障等緊急対応時の保守作業員派遣が可能だ。

作業の指示は、チェックリストの活用により、昇降機の状況に応じて行うことができ、作業完了時にサインも含めた電子報告書を所定の書式にて自動で作成する。

さらに、写真や動画を添付した報告書を残すこともでき、これにより、緊急時等担当外でも作業実施が可能となる。


左:チェックリストの画面イメージ 右:デジタルサインの画面イメージ

事前の導入検証では、保守作業員の割当計画作成作業については約90%の削減、保守作業員の作業報告の作成作業については約50%削減される効果が確認されたのだという。

今後は、2025年10月のシンガポールでの運用開始を皮切りに、東南アジアを中心に導入を進め、その他地域への展開も目指すとしている。

また、三菱電機ビルソリューションズの遠隔監視・点検を可能にするサービス「M’s BRIDGE」とあわせた活用や、蓄積したフィールドデータをAIや機械学習、IoT、IoE(Internet of Everything)を通じて利活用することで、今後、各地域独自で対応している保守作業員の要員割り当ての最適化や、復旧作業のオペレーションのグローバル標準化を進めていく計画だ。

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