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日立、工作機械の内蔵モーターをセンサーとして活用した消耗品の劣化検知技術を開発

日立、工作機械の内蔵モーターをセンサーとして活用した消耗品の劣化検知技術を開発

株式会社日立製作所は、工作機械の内蔵モーターをセンサーとして活用した、消耗品の劣化検知技術を開発。モーターの駆動電流に基づいて、モーターの回転数やトルク電流などを把握し、工作機械で利用される消耗品の劣化を検知することが可能となる。

モーターに既設の電流センサーを用いる場合、ソフトウェアの追加で消耗品の劣化を推定することができるため、センサーの導入コストを抑えつつ、工作機械の保守コストやダウンタイムコストの削減に貢献するという。

工作機械のIoTにおいては、画像センサーや振動センサーなどを機器に取り付け、切削加工に用いるエンドミルなどの消耗品の劣化をモニタリングする方法があるが、導入コストや保守コストが増えるという課題があった。

これまで日立は、モーターをセンサーとして、回転子の位置を推定する位置センサーレス制御技術を開発し、家電、産業機器、鉄道などモーター組み込み機器の小型・低コスト・高信頼化に活用してきた。

今回、このセンサーレス制御技術を発展させ、モーター制御技術と多変量解析などの分析技術を取り入れることで、工作機械の保守コストを削減可能にする消耗品の劣化検知技術を開発した。

開発した技術の特長は以下の通りだ。

日立は、開発した技術を検証するために、工作機械である切削装置、およびサーボプレス機で試験を行い、モーターを制御する過程で演算される回転数、トルク電流を利用して、エンドミルや金型などの消耗品の劣化検知が可能であることを実証。

さらに、同技術を応用することで、消耗品の劣化のほか、生産品の重量の均一性や金型に発生するバリの有無など、品質推定も行うことが可能になるという。

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日立(HITACHI)

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