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良質な小麦をブロックチェーンとIoTで消費者に届ける -Hannover Messe 2019レポート2

小麦を滅菌する機械

ハノーバーメッセ2019レポートの第二弾も、「可視化の先」を追いかけたレポートを行う。

今回は、マイクロソフトのブースに展示されていた、スイスの食品の検査装置、選別機を作っているBUHLER(ビューラー)という企業の取り組みについてだ。

小麦を滅菌する機械を展示しているのだが、安全な小麦についていつ滅菌したか、流通でどう運ばれて加工され、消費者に届いたか、ということをブロックチェーンで保管してエンドユーザに届けるというものだ。

BUHLER(ビューラー) マイクロソフト ハノーバーメッセ
小麦を滅菌している様子

つまり、サプライチェーン全体の食の安全を保証するというビジネスをブロックチェーンで保証している。

マイクロソフトAzureでは、サプライチェーンの様々なステークフォルダーの記録を一箇所に集める必要があるのだが、そこで、クラウドとしてのAzureの技術が生きているのだということだ。

この仕組みでは、生産者や流通者などがアプリを通してステータスを書き込んだりチェックすることができる。

さらに、肝となるブロックチェーンもAzureに記録されている。

これまでは、食品がどういうルートで製造、加工されているかを紙で書かれているもの。必ずしも正しいと保証されるわけではなかったという。

これまでは、紙で管理されていた。

エシカル消費など、トレーサビリティを気にする消費者も増えている中、こういった取り組みが他の小麦とは異なる価値を提供することとなり、新たなビジネスへの一歩を踏み出すこととなるのだ。

トレーサビリティ状況はAzureですべて管理されている

マイクロソフトのインダストリー・マーケティング・マネージャーの鈴木靖隆氏は、「サプライチェーン全体の中で、食の安全を考えて保証していくということが実現できます。」と述べた。

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