先日行われた、iSTC社の3周年イベント、「iSTC EVOLUTION TOKYO2019」。レポートの後編は、その場で発表されたiSTCの新サービスについて紹介する。
iXacs
まず、以前は製造ライン遠隔モニタリングサービスと呼ばれていたサービスが、「iXacs」として生まれ変わった。前編でも書いたように、これまで200社以上もの企業に導入されている。
今回の発表では以下の改善点が紹介された。
UI/UX
これまではデータを分析する際、手動でデータを出力し、グラフの作成を行なっていた。つまり、担当者は毎日同じ作業をしていたわけだが、今回のバージョンでは自動でグラフを出力するようになっている。
レポートの前編でも紹介された、3つの普遍量となる「生産個数」「停止時間」「サイクルタイム」はもちろん、「可(べき)動率」「停止理由」などもわかりやすく改善されている。
例えば、ヒストグラムの項目において、データがばらついていた場合、作業を行う人によって作業にばらつきがあるのではないか、ということがわかるのだ。こういったことを直感的に改善ポイントがわかるようになる。すぐに行動に結びつけることができるようになったのだ。
利便性
改善活動に力を入れている企業ほど、頻繁な設定変更を行う。
例えば、サイクルタイムも改善がされれば、設定値を10秒から9秒に変えるということがやりたくなるものだ。
これまでは、iSTCが依頼を受けて変更をしなければならなかった。利用企業がよく変更したくなるパラメータについては利用者が自分で設定データを変えることができるようになる、という仕様に変更したということだ。
また、停止した場合、これまでであれば停止した時間しか取れなかったが、SORACOMボタンを使うことで停止理由をiXacsに送ることもできるようになる。
その結果、停止した時の停止要因について、データ取得も簡単になったのだ。
データ取得のその先へ
今回の改修によって、iXacsは、多くの顧客のデータを横並びで見ることができるようになり、その結果あるラインの生産性ベンチマークができたり、その業界動向などもわかるようになるのだという。
さらに、アナログデータや動画、エクセル資産などと連携しようと思った際、ウイングアーク1stのMotionBoardと連携することで複合的なデータの可視化もできるようになったということだ。
今後、こういった連携のためにAPIを準備する予定もあるという。
i Smart Consulting
「日本の製造業では、改善をやっても効果がでないという企業がたくさんある。なぜ効果がでないというと、結果のでる改善のやり方を知らないからだ」
そこで、iSTCでは、iXacsによるデータの自動収集を行い、改善の知識については、iSmart Academyという教育コンテンツで補い、データ活用コンサルはiSmart Consultingというサービスで行う。
次世代のコンサルティングとして、データドリブン改善を遠隔でも実施するサービスを行うということだ。
実施には設備や作業者の映像を取得してもらう必要があるが、それをみながら遠隔で作業改善のレクチャーが行われる。
毎日30分のコンサルティングを行うことで、現地現物をみて改善をする習慣もつく。
i Smart Academy
i Smart Academyは、データ活用のためのe-learningだ。改善力の向上と人材育成が目的となる。
これまで改善で成功したiSTCが監修したコンテンツを制作、そのコンテンツをdocomo gaccoで配信。インターネット経由で学習することができるのだ。
i Smart Report
i Smart Reportは、顧客のデータを5日分あづかり、iSTCが分析、お客様に定量・定性アドバイスをするというサービスだ。
iXacsから取得できるデータから論理的な分析を行った上で、これまでのノウハウを活用した改善レポートが提出される。その際、改善活動に対するアドバイスも提案されるというものだ。
(撮影協力:集合写真家 武市真拓氏 https://sshonpo.com)

