製造業において、AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)の活用が注目されているが、その実現には、IoT技術で設備を制御管理する無線通信システムが不可欠だ。
だが、工場内の無線通信環境は、設備レイアウトや稼働状況により大きく変動し、事前検証が難しく、過剰投資や通信障害といった問題が発生しやすいのが課題だ。
こうした中、株式会社ゼネテックは、国立研究開発法人情報通信研究機構 ワイヤレスシステム研究室(以下、NICT)と共同で、離散事象解析3次元シミュレーションソフトウエア「FlexSim」を活用した、無線通信環境のシミュレーションおよび可視化の特許を出願したことを発表した。
「FlexSim」は、離散事象解析3Dシミュレーションで、生産ラインや物流現場、医療現場などのレイアウトを3Dモデルで作成し、現状の分析から課題を発見できるソフトだ。
今回特許が出願された技術は、「FlexSim」のオプション機能「無線通信シミュレーション」として、製造業の顧客を中心に販売開始される予定だ。
ゼネテックは、「この技術は、工場全体の稼働状況を考慮した無線通信シミュレーションにより、障害が起こりにくく、無駄のない、最適な無線通信システムの設計・運用を実現する」のだとしている。
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