近年、仮想化システムの拡大に伴い、物理サーバの高機能化やデータの高容量化が進んでいる。そのため、停電などが発生した際に簡単にシステムを停止できず、停電などが発生した場合はシステムをできるだけ長く稼働させることや、システムが停止する際には安全にシステムを自動停止させるための無停電電源装置による長時間バックアップの重要性がますます高まってきている。
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下、OSS)は、長時間バックアップが可能なラインインタラクティブ方式無停電電源装置(UPS)「BN-RAシリーズ」を2024年4月より発売を開始する。
同シリーズでは、工場出荷時の状態で従来機器より5%以上の出力容量(BN300RA:2500VA/2500W、BN150RA:1240VA/1240W)を向上し、定格負荷時の内部消費電力を従来機種より10%の低減を実現した。これにより、多くの情報機器(仮想サーバ・ストレージ等)の電源保護ができるようになり、今まで以上に仮想化システムに適した無停電電源装置になった。
特に「BN300RA」においては、工場出荷時状態で最大2500Wまで対応でき、増設バッテリユニット(最大4台まで)を接続することで、仮想化システムに長時間の電力を供給できるようになる。例えば、2000WのサーバをBN300RAでバックアップした場合、下図のようなバックアップ時間になる。
これにより、停電発生時においても仮想化システムの稼働を維持し、事業継続に影響しないように長時間バックアップ運転を行うことができ、復電できない状況下でも仮想化システムを自動でシャットダウンすることで大切なデータを保護する。
また、BN300RAは出力コンセントに30A形状プラグ(NEMA L5-30R:1個)が用意(白矢印部分)されており、OSSより2024年4月に発売のPDU「型式:R6174Q12」と「型式:R6176Q12」を接続することができる。
さらに「無停止バイパス機能」を標準装備し、制御回路が停止する故障が発生した場合でも、接続機器へ電力供給を継続することができるほか、「出力コンセント制御機能」を標準装備しているため、UPSの出力コンセントをグループ毎に起動/停止時間を設定することができる。
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