i Smart Technologies株式会社は、アイシン高丘株式会社の販売する熱電モジュール「ProVo」を、IoT機器の電源に利用し、省エネと電池変更の工数低減を目指した実証実験を実施した。
「ProVo」は、熱を電気に変え、センサや無線モジュールの動作が可能な熱電モジュールだ。Fe、Al、Vを主成分として、耐熱性、耐久性に優れている。
今回の実証実験では、熱電モジュールをIoT機器に接続するための機器構成と変換基板を製作し、旭鉄工株式会社の協力を得て、実験し易そうな製造ラインを選定した。
その結果、IoT機器の通信回数が少ない場合(1分に1回程度)かつ、製造ライン稼働時(熱源が発熱している状態)であれば、実用できることが確認された。
しかし、i Smart TechnologiesのIoT機器はサイクルタイム毎に通信を行うため、サイクルタイムが早い製造ラインでは改善が必要なことがわかった。
また、月曜日の朝一など、土日で完全放電してしまった後は充電に時間がかかるため、時間帯によっては課題が残った。一方、昼休憩時など1時間程度の休憩であれば通信回数も低下し、蓄電されているため問題がないことを確認した。
今後i Smart Technologiesは、顧客の製造ラインの環境により、要望に応じて採用を検討していくとしている。
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