NECファシリティーズ株式会社は、工場のインフラ設備を管理・運用する人材の早期育成および事業のDX推進を目的に、研修・研究開発センター「FM-Base(エフ・エム・ベース)」を2024年5月より稼働した。
同センターは、半導体工場に必要とされる「電気設備」「純水設備」「排水処理設備」「排ガス処理設備」など、計11種類の設備を備えている。
同社は、これらの設備を活用し、数年に一度のトラブルを模擬的に発生させ、復旧作業を習得するまで繰り返し実機を操作するトラブルシューティング研修や、メンテナンス対応を学ぶ研修など計27種類のコースを提供する。
これにより、従来のOJT中心の育成で12年程度を要していた人材育成を、6年程度へと半減させることを目指す。なお、同センターでの研修は、年間300名程度を対象に実施する計画だ。
また、同センター内のR&Dラボでは、設備の稼働データ収集の自動化やエネルギー効率の可視化により、予知保全や遠隔での業務支援などの研究開発を進める。
こうした施設管理業務のDX推進における検証・実装・運用に加え、開発したデジタル技術を現場で効率よく活用する研修も予定しているとのことだ。
同センターでの研修は、施設管理業務の受託需要に応えるため、当面の間はNECファシリティーズの社員を対象とするとのことだが、将来的には社外からの受け入れにも対応する計画だ。
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