製造業では、営業、設計、調達、製造、品質保証、アフターサービスといった各⼯程において、⽇々⼤量の⽂書が作成・利⽤される。
これらの多くは本来、部署やシステムを超えて活⽤されることで価値を創出するが、実際には局所的な活⽤に留まっているケースが少なくない。
こうした中、キャディ株式会社は、製造業データ活⽤クラウド「CADDi Drawer」の新機能として、「ドキュメント機能」の提供を開始する。
「ドキュメント機能」は、AIを活⽤して図⾯と関連⽂書を⾃動的に関連付ける機能だ。AIによるテキスト解析と画像認識技術により、図⾯と関連⽂書(ドキュメント)を⾃動的にリンクする。
この機能により、例えば形状が類似する図⾯に関連する⼯程情報や不具合情報といったドキュメント⽂書も容易に検索できるようになり、任意のキーワードで関連⽂書を探し出すことも可能となる。
また、基本設計や詳細設計時に、同機能を⽤いて類似製品の設計仕様書や設計変更履歴、不具合情報やDR(設計レビュー)、検図(検査図⾯)の履歴などを参照することで、設計品質の向上と⼿戻りの削減を支援する。
なお、ある顧客企業では、この機能導⼊により、検査関連書類の検索時間を1/21以下への削減することができたのだという。
キャディの開発者チームは、「今後は、図⾯に留まらず、過去や他部署の多種多様な⽂書の資産化・活⽤を⽀えるAIデータプラットフォームとして、業務効率化、データ活⽤の促進によるQCD向上などを実現していく。また、利用レビューを取り入れながら、さらなる機能拡充を⽬指す。」と述べている。
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