日本の製造業では、技術の属人化やDXの遅れが課題となっており、特に解析ソフトは導入・運用に専門性が求められるため、中小規模の現場では定着が進みにくい状況にあった。
こうした中、長瀬産業株式会社と株式会社ハイレゾは、長瀬産業が開発した混合・撹拌工程解析アプリ「ミキシングコンシェルジュ」を、ハイレゾのGPUクラウド「GPUSOROBANリモートワークステーション」上で利用可能にするソリューション提供に向け、業務提携を締結したことを発表した。
「ミキシングコンシェルジュ」は、混合・攪拌プロセスに特化した流体解析ソフトウェアだ。混合・撹拌工程のノウハウを視覚的かつ定量的に見える化し、工程の標準化や品質向上を支援する。
一方、特に中小企業の製造現場では、高性能なPC環境を整備すること自体が難しく、「ミキシングコンシェルジュ」のような解析アプリの導入が進まない状況があった。
そこで今回、同アプリをクラウド環境でも活用できるよう、ハイレゾが提供するクラウドプラットフォーム「GPUSOROBANリモートワークステーション」と連携した形だ。
これにより、ローカルPCに専用アプリをインストールすれば、テレワーク環境から利用を開始でき、自宅や工場などの現場でも、オンプレミス環境と同じようにスムーズな操作が可能になる。
また、アプリとクラウドをセットで提供することで、従来のハードウェア導入にかかるコストや設備面のハードルを下げる効果もあるとのことだ。
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