i-PRO、生産ライン停止の原因究明に役立つAIカメラとPLC連携用アプリケーションを発売

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生産設備は、様々な機械の制御に使われているPLCのプログラムミスや設備の設計ミス、老朽化などが原因で、頻繁な停止(以下、チョコ停)が発生することがあり、数分間の停止でも大きなロスにつながる。

設備管理者は、生産ライン復旧を優先する一方で、再稼働するとチョコ停の根本原因がわからなくなるといったジレンマを抱えている。

チョコ停発生時の現場の映像があれば原因究明の役に立つが、FAシステムに監視カメラを接続するには、これまではPLCプログラムの変更が必要であり、変更ミスによる生産ライン停止や復旧のロス時間のリスクがあったことが導入のハードルとなっていた。

こうした中、i-PRO株式会社は、AIカメラにインストールすることで、FAシステムに映像監視機能を追加できるPLC連携アプリケーションを、2026年1月から販売すると発表した。

同製品は、AIカメラにインストールし、PLCもしくはOPC UAサーバ(※)が発報するアラーム等を検知することで、それをトリガーとしてAIカメラやAIカメラと接続した機器に命令を送信することができるものだ。

※OPC UA:異なるメーカや機器と接続の際に、特定のプログラム改変を必要とせずにデータアクセスを実現する通信規格。OPC UAサーバは、接続された装置からのデータを格納しそのデータを必要とする装置に再送信する役割を担う。

例えば、アラームの前後の映像の録画保存、AIカメラとつないだ警報装置の発報などが可能となる。

対応しているPLCメーカは三菱電機、オムロン、キーエンスで、既設のPLCのデータを取得してそのデータを基に動作させるため、PLC側のプログラム変更は不要だ。

そのため、同商品をAIカメラにインストールした後、AIカメラを既存システムにEthernet接続し、PLC連携設定を行うことで導入が可能だ。

また、PLCへの書き込みも可能になっているため、AIカメラが検出したアラームをPLCの動作トリガーとして、PLCに通知することができる。

運用例としては、異常解析用のデータ記録や、無線モデルカメラによる一時監視、アラーム発生直後の周辺監視などが挙げられている。

なお、同商品は、株式会社アイ・エル・シーが開発した高度協調用組込ソフトウェアプラットフォーム「Connected PLC」を、i-PROのAIカメラ上で動作するようにカスタマイズしたアプリケーションとのことだ。

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