株式会社renueは、2D図面画像をアップロードすることで、AIが寸法的に正確な3Dモデルを自律生成するWebアプリケーション「Drawing Agent」を開発したと発表した。
同システムは、AIが2D図面から寸法値や公差、形状指示を正確に読み取り、PythonなどのCADコードを自動生成して実行するアプローチを採用している。
メッシュを直接出力する方式とは異なり、座標や寸法をコードで明示的に制御するため、製造業が求める厳格な寸法精度を担保することが可能となる。
さらに、生成過程においてAIが元の2D図面という「正解」と生成モデルを照合し、品質スコアが基準値に達するまで最大10回にわたり自動でコードの修正と再生成を繰り返す検証機能も備えている。加えて、別のAIによる第三者評価も組み合わせ、⾒落としやすい⾓度からの確認も⾃動で実施する。
この処理プロセスはブラウザ上でリアルタイムに可視化されるため、ブラックボックス化を防ぎ、透明性のある3D生成環境を実現している。
また、完成モデルはブラウザ上の3Dビューアでそのまま確認でき、GLBまたはSTL形式でダウンロードして後工程に活用することが可能だ。
同システムの導入により、CADソフトウェアの操作スキルを持たない設計者でも、図面をドラッグ&ドロップすることで数分で3Dモデルを取得できるようになる。
例えば、月間100件の図面変換を行う部門においては、約400時間の工数削減が見込まれており、約2.5名分のリソースを他業務に振り向けることが可能になるとのことだ。
同社は今後、複数部品の位置関係や嵌合を考慮したアセンブリ図面(組立図)の一括生成や、寸法公差・表面粗さといった製造情報の3Dモデルへの付与機能の開発を進めていく計画だ。
また、STEPやIGES形式への出力にも対応し、既存のCAD/CAMシステムとのシームレスな連携を実現することで、製造現場におけるデータ変換作業の抜本的な効率化を支援するとしている。

