製造現場において、作業者の所在把握や作業時間の記録を依然として手書きや目視に頼っている場合、「誰が・どこで・何分」作業したかをリアルタイムに把握することは困難だ。
そのため、集計作業のみで多大な工数を要するケースも多く、データに基づく迅速な工程改善を阻む大きな要因となっていた。
こうした課題を受け、株式会社インフォファームは、同社の作業者管理システム「いろあとWorker Motion」の新機能として、ネットワークカメラとAI解析を用いて作業者の動線を自動記録する「Worker Motion AI Tracking」を、2026年5月1日より提供開始すると発表した。
同システムは、作業着やヘルメットに「カメレオンコード」と呼ばれる複数同時認識可能なカラーバーコードを貼り付けることで、一般的な人流解析AIでは困難であった「個人の特定(誰が)」まで含めた動線データの自動蓄積を実現するものだ。
これにより、作業者が棚や機械の陰に隠れた場合でも、AIが骨格を推定して追跡を継続するため、データの空白が生じない仕組みとなっている。
なお、カメラ1台あたりの認識範囲は最大12m先までと従来製品の約3倍に拡大しており、少ないカメラ台数で工場全体をカバーすることが可能なのが特徴だ。
また、大規模な電気工事や専用機器は不要であり、既存のネットワークカメラとサーバを追加するのみで、低コストに導入できる点も現場にとっての利点だ。
取得されたデータはシステム上で自動的にヒートマップ(エリア別の滞在時間)や時系列グラフに変換され、作業者やラインごとの実績が一目で可視化される。
インフォファームは同システムの導入により、これまで手作業で行っていた記録や集計の工数をゼロに削減できるとしている。
さらに、滞留ポイントや移動の多いエリアをデータで特定することで、個人の感覚に頼らない定量的かつ客観的な根拠に基づいた工程レイアウトの変更や作業手順の見直しが可能になる。
同社は同ソリューションを通じて、データ主導型の継続的な改善活動を促し、製造現場や物流倉庫におけるデジタルトランスフォーメーションを支援していく方針だ。

