SCSK株式会社は、同社が提供するAIネイティブなERP「PROACTIVE」の新たなオファリングサービスとして、製造現場の実行管理に必要な機能を標準搭載した「PROACTIVE MES」の提供を開始したと発表した。
「PROACTIVE MES」は、AIによる作業順序の最適化や実績登録、品質分析などの機能を備え、ERPとシームレスに連携することで、現場と経営の情報断絶解消を目指すプラットフォームだ。
システムの最大の特徴は、AI技術を駆使して現場の実行管理業務を自動化・高度化しつつ、経営層が必要とする情報をリアルタイムに可視化する点にある。
具体的には、AIが作業者のスキルや設備の稼働状況に基づき、最適な作業順序やシフトを自動で割り当て、緊急のオーダやトラブルにも柔軟に対応する。
また、紙ベースの作業指示書や検査記録をAI-OCRで自動データ化することで、システムへの転記入力にかかる負荷や人的ミスを削減する。
さらに、Google Cloudの生成AI「Gemini」を搭載したAIダッシュボードにより、現場の状況を人、機械、材料、方法の4Mの観点から分析し、問題の早期発見や改善アクションをレポート形式で提案する機能も備えている。(トップ画参照)
こうして収集・最適化された現場の実績情報は、ERPが持つ計画情報とリアルタイムに連携される。
これにより、原価や在庫状況のズレを即座に把握し、正確なコスト管理と迅速な経営判断が可能となる。
加えて、同システムは自社の「PROACTIVE」だけでなく、APIなどを通じて他社製のERPとも柔軟に連携できるアーキテクチャを採用している。
SCSKは今後、AI-OCRによる実績収集の対象範囲拡張や、対話を通じて現場課題の解決策を探るチャット形式の分析支援機能の追加など、製造現場のさらなる効率化と高度化に向けた機能拡充を目指すとしている。

