昨今、ドライバー不足によるドライバー高齢化、業務負担の過多によって引き起こす睡眠不足や健康起因による事故が問題視されている。さらには働き方改革関連法により、2024年4月1日から自動車運転業務に時間外労働の上限規制が適用されるなど、今後もさらなる人手不足が予測されている。
株式会社MEDIROM MOTHER labs(以下、マザーラボ)と、物流企業である株式会社ハンナは、ドライバーを対象にしたMOTHER集中管理システムによる健康状態の見守りに関する実証実験を開始した。
同実証実験では、対象となるハンナのドライバーにマザーラボの24時間365日充電不要の活動量計「MOTHER Bracelet」を貸与し、睡眠時間や心拍、歩数等のヘルスケアデータを計測する。計測したヘルスケアデータは各事業所に設置したMOTHER Gatewayによって自動同期され、管理画面より一覧でデータを閲覧することができる。
今回は点呼時における健康状態のチェックをMOTHER Braceletの計測データで行うと共に業務時間外の睡眠データを分析し、睡眠判定を検証する。ドライバーはMOTHER Braceletを手首に着用することで負担を減らし、充電不要という製品の特徴から機器の充電等の工数も発生せずに点呼者に左右されない健康管理を一括で行うことができる。
これらを通じて、日勤・夜勤の睡眠データの取得と解析を行い、睡眠判定における独自のアルゴリズムを開発することでドライバーの睡眠状態を自動で判定できる仕組みづくりと、健康に関する事故リスクの早期発見やドライバーが安心して業務に集中できる環境を目指し、蓄積したデータそのものを応用した新しい事故防止対策の考案に向けて検証を重ねていく。
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