Veeva Systemsは、同社が提供するライフサイエンス業界向けAIである「Veeva AI」における「Veeva Vault CRM」および「Veeva PromoMats」に、「Veeva AI Agents」の提供を開始したと発表した。
「Veeva AI Agents」は、「Veeva Vault Platform」上で稼働する専門特化されたAIエージェントだ。Veevaは、この業界特化型AI Agentsにより、ライフサイエンス業界は生産性を高め、顧客中心モデルを強化し、新たな働き方へと移行できるとしている。
例えば、コール記録内の潜在的な問題を検出し、アクションを促す「Free Text Agent」や、CRMへの音声入力を可能にし情報提供や問い合わせ対応の記録を支援する「Voice Agent」、インサイトと推奨アクションを提供しMRの商談準備を支援する「Pre-call Agent」といったエージェントが挙げられている。
また、Veeva PromoMats向け(規制コンテンツ管理)に、メディカル・法務・薬事レビュープロセスを効率化するエージェントも例に挙がっている。
「Veeva AI」に関する業界の評価としては、ノボ ノルディスク ファーマの担当者が、「Vault CRMとVeeva AI AgentsがMRの効率性を向上させ、価値のある業務に集中することを可能にする」と評価している。
また、モデルナの担当者は、「Veeva AI Quick Check Agentにより、MLRプロセスの一部をほぼ手作業なしで完了できる段階に近づく」と述べている。
Veevaは今後、治験、薬事、安全性情報管理、品質管理、メディカル、およびコマーシャル向けの追加のAI Agentsを、2026年中に順次リリースする予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。

