Matterport, Inc.(Nasdaq: MTTR)は、LiDAR 3DカメラPro3スキャナーのソフトウェアのアップデートし、新しい高密度スキャン機能を発表した。
全てのPro3ユーザはベータ版を利用することができ、これにより、以前よりも忠実なスキャンデータの取得と、点群データを使ったモデリングをより効率的に行うことが可能となる。
現在、ベータ版で利用できるこの高密度スキャンは、構造物の正確な状態を記録した「アズビルトモデリング」を以前よりも簡素化し、ワークフローの効率化、エラーの最小化、プロジェクト期間の短縮に寄与する。
「アズビルトモデリング」は通常、点群ファイルの形式でレンダリングされ、設備管理、設計・建設に使われるビルディングインフォメーションモデル(BIM)の作成の基礎となる。
今回高密度にスキャンできることにより、Matterport Pro3はスキャン1回あたり、距離データを500万点以上も取得できるようになった。これは、Pro3の通常のスキャンモードと比較して6倍の密度だ。
これにより、建築現場や商業施設、その他複雑な構造を持つ建物の細部や繊細な箇所まで、精密に捉えることが可能となる。
建物空間をスキャンすると、顧客はE57ファイルの形で高密度な点群データを取得でき、Autodesk Revitやその他の設計・建設ソフトウェアにインポートすることが可能となる。
なおユーザは、ベータ版に登録することで、Pro3スキャン時に3つの密度オプションから選択できるようになり、業務の要件に応じて対応することが可能だ。
標準密度は1箇所あたりのスキャンに要する時間が20秒以内で、一回のスキャンあたり800,000点の点群データを取得できる。中密度は、1箇所あたりのスキャンに要する時間が45秒以内で、1,500,000点の点群データを取得できる。高密度は、1箇所あたりのスキャンに要する時間が2分以内で、5,000,000点の点群データを取得することができる仕様だ。
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