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IDC、国内携帯電話出荷台数は前年同期比6.1%増、アップルがシェア47.4%でトップと発表

【概要】

IT専門調査会社IDC Japan株式会社は、国内携帯電話、およびスマートフォンの2018年第3四半期(2018年7~9月)の出荷台数を発表した。これによると、2018年第3四半期の国内携帯電話出荷台数は、前年同期比6.1%増の745万台となり、緩やかな成長となった。

このうちスマートフォンは前年同期比5.6%増の732万台となり、従来型携帯電話は13万台となった。従来型携帯電話はすべて機能に制限のある子供向け製品であり、通常の機能を備えた従来型携帯電話は出荷がゼロの状態が継続しているという。

成長の要因の一つはアップルが新機種を9月に発売したことに伴い、出荷が前年同期比27.5%増の353万台と好調だったこと。Android系は合計378万台の出荷となったが、これは前年同期比9.0%減となり、2016年第3四半期以来継続していた前年同期比のプラス成長がストップする形になったという。

ベンダー別では、今回もアップルがシェア47.4%でトップ。2位はAQUOS R2など幅広いモデルで好調な出荷を達成したシャープが88万台で2位(シェア11.9%)を維持した。

3位は「らくらくスマートフォン」が好調で74万台(シェア10.0%)の出荷を行った富士通、4位は58万台(シェア7.8%)を出荷したソニー、5位はミドルレンジモデルの出荷が堅調な京セラが53万台(シェア7.2%)の出荷。このうち、シャープは前年同期比7.4%増、富士通は6.9%増である一方、ソニーは30.7%減、京セラは31.6%減となった。その他、MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMフリーモデルは36.7万台となった。

IDC、国内携帯電話出荷台数は前年同期比6.1%増、アップルがシェア47.4%でトップと発表

「2018年第4四半期(10~12月)はiPhone XRの他、Android陣営からはAQUOS ZeroやXperia XZ3など有機ELディスプレイを採用したフラッグシップモデルが登場することから、市場の活性化が期待される」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアーケットアナリストである菅原 啓氏はコメントした。

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