企業で導入が進む「1on1ミーティング(※)」は、組織力の向上を目指し、部下のために上司が行う人材育成の手法として注目されている。しかし「上司が話しすぎてしまう」「会話が実際に部下に役立っているのか実感がない」など、コミュニケーションの状況が分からないため、運用する上で多数の課題がある。
そこで、株式会社村田製作所はこれまで人間が感覚的に認知してきた関係性情報などを分析するセンシングデータプラットフォーム「NAONA」を活用し、1on1ミーティングでのコミュニケーション状態を見える化する「NAONA × Meeting」の販売を開始した。
NAONA × Meetingは、360°マイクを搭載したコミュニケーションセンサにより、設置空間の会話から抽出されるコミュニケーション情報(発言の量・長さ・テンポ)を見える化し、1on1ミーティングにおける上司と部下の関係性、会話量などを客観的なデータとして確認できる。これにより、感覚的に把握していたミーティング内容を正確に理解することにつながり、より効果的なコミュニケーションを実現する。
今後もNAONAの開発を進め、センサデバイスのラインアップや取得情報の充実に向けて取り組んでいく。NAONA x Meetingのような1on1ミーティングだけでなく、面接や日常的な会話での利用など、さまざまなユースケースでの人と人、人とモノのセンシングに取り組み、より良い関係性の実現を目指す。
※ 仕事に追われて上司と部下が十分に話し合う時間が取れないため、人材育成の手法として1対1で定期的に話し合う施策として導入が進んでいる。アメリカのシリコンバレーではポピュラーな取り組みで、気軽に話し合える場を設定することで、コミュニケーションの活性化、部下の成長につながるものとして期待されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。