近年、深刻化する労働力不足を背景に、さまざまな分野でロボットを活用した自動化による生産性向上や製造コスト削減が強く求められている。そのため、安全柵が不要で人と並んで作業ができる人協働ロボットの活用により省スペースでフレキシブルな生産ラインの実現が期待されている。
そこで、株式会社安川電機は、人協働ロボットの新たなラインアップとして、MOTOMAN-HC10DT防じん・防滴仕様タイプ(可搬質量10kg、最大リーチ1200mm)を販売開始した。
同製品は、防じん・防滴保護等級(※1)で、IEC規格のIP67(※2)を全軸において実現しており、標準仕様のMOTOMAN-HC10DTに比べて耐環境性が向上した。また、表面にアクリルウレタンを塗装し、先端フランジの材質にはステンレスを採用することで、衛生面への配慮から水洗が必要な用途での使用も可能である。
また、ロボット先端部にコネクタを配置したことでツールを直接取り付けることが可能で、セットアップ時間の短縮にも貢献する。さらに、ロボット内蔵ケーブルについても、ロボット先端へのカメラ搭載などに便利なEthernet用ケーブル内蔵タイプを新たに準備した。
これにより、自動車・機械関連部品などの搬送・組立、工作機械へのワークの投入(マシンテンディング)、食品の搬送・薬品・化粧品などの搬送に活用できる。
※1 IEC(国際電気標準会議)で定められている製品の防じん・防水における保護等級
※2 電子機器などの防塵および防水の性能水準を示すIPコードの表記体系において、じんあいは侵入せず、一時的な水没に対して保護できる水準を示す。
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