マップボックス・ジャパン合同会社は、同社が提供するデジタル地図開発プラットフォーム「Mapbox」において、新たに高性能で美しい地図表現が可能な3D機能「Mapbox Standard」ベータ版の提供を開始した。Mapboxのアカウント所有者は、最新のMapbox GLJSおよび、Maps SDK for Mobileにてバージョンアップした3D機能を利用できる。
Mapbox Standardでは、ユーザーの位置情報に基づいて日照による影の動きを表現するライティング機能と、ランドマークとなる建物の3D表示や照明の変化を地図上に反映させる3Dランドマーク機能の利用が可能だ。
ライティング機能では、昼夜だけでなく夕暮れや夜明けを表現する照明プリセットが実装されており、1日を通した太陽移動やユーザーの位置情報に基づいた日照による影の動きを、地図上で表現する。日照変化は自動的に反映されるため開発も容易だ。
また、Mapbox Standardには、何百もの世界中で有名なランドマークのデータセットを登録している。ランドマーク情報を3Dで表示させることで、ユーザーは現在地や目的地への方向が明確になり、従来よりノンストレスなナビゲーションを体験できる。ランドマークに設定された建物の照明の変化も反映されるため、現実世界を忠実に再現した地図を提供でき、より没入感のある3D体験が可能となる。
さらに、Mapbox Standardの3D描画は、ランドマーク、建物、道路、樹木などの要素が明確に識別できるようシンプルなデザインで表示されるため、地図に載せた情報が見やすいだけでなく、ブランドや企業の世界観を崩さない地図開発につながる。
加えて、ユーザーは宿泊予定施設からランドマークや観光スポットまでの相対的な位置関係をより適切に把握することが可能なため、最適な旅行プランニングを体験できる。
そして、地図上に物件の土地面積や金額、学校や公園などを含む周辺情報が可視化されることで、効率的な物件探しを提供し、太陽の動きが表示させることで物件の日当たりも確認できるため、より最適な物件を提案できユーザー満足の向上に貢献する。さらに、都市部で位置認識を提供する3Dスタイルにより、配達の精度を高め、ドライバーの安全性を向上させ、ユーザーの追跡機能も向上させる。
より現実世界に近い地図表現で、視覚的・直感的に理解しやすいナビゲーションの実現や、デジタルツインによるデータ管理・分析などにも貢献する。
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