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日立、顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器で実証試験を開始

日立、顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器で実証試験を開始

株式会社日立製作所(以下、日立)は、顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器を試作し、日立キャピタルオートリース株式会社と実証試験を開始する。

日立は、2016年3月にポータブル呼気アルコール検知器を試作後(※)、センサーの高性能化・小型化やアプリケーションの開発を進めてきた。2017年3月には、ドライバーの検査データをスマートフォンに集計して管理する機能を搭載した試作機で実証試験を開始し、さらに2017年8月からは、アルコール検査した人物とドライバーが同一人物かを顔認証する機能により、なりすましの防止が可能な新型の検知器を導入予定としている。

日立キャピタルオートリースの3営業所の社員を対象に、検知器の機能・性能の検証や課題抽出を目的として実証試験を行うことで、信頼性およびユーザビリティの向上を図り、実用化を目指すとしている。

日立は、飲酒運転による事故撲滅をめざし、2016年3月に株式会社本田技術研究所と共同でポータブル呼気アルコール検知器を試作した。どこででも検査できる利便性と、人間の呼気かどうかを判別して不正利用を防止する機能を備えていたが、検査の際に身代わりを立てればなりすましが可能であることや、各ドライバーの検査結果を一元管理できないという課題があったという。

そこで日立は、なりすまし防止や検査データの管理などを可能とする機能を開発し、試作した新型の呼気アルコール検知器の実用性検証のため、日立キャピタルオートリースと共同で実証試験を行う。開発した機能の特長は以下の通り。

今後、日立と日立キャピタルオートリースは、同実証試験を通じて呼気アルコール検知器の信頼性およびユーザビリティの向上を図り、実用化を目指すという。

※2016年3月24日ニュースリリース「スマートキー対応のポータブル呼気アルコール検知器の試作に成功

【関連リンク】
日立(HITACHI)
日立キャピタルオートリース(Hitachi Capital Auto Lease)
本田技術研究所(Honda R&D)

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