米国の物流倉庫向けロボットメーカー、Locus Robotics(ローカス・ロボティクス)は1月11日、Design Future Japanと、米国の建材サンプルマーケットサイト「Material Bank(マテリアル・バンク)」の日本でのサービス「Material Bank Japan(マテリアル・バンク・ジャパン)」の運用実証事業で連携すると発表した。
「Material Bank Japan」は、デザイナーが多様なメーカーの建材サンプルを1つのサイトで検索が可能で、深夜0時までに注文すると、最短で翌朝に一箱で受け取れる、建材サンプルマーケットサイト。DesignFuture Japanが、日本での事業展開を行っている。
2社は、ローカス・ロボティクスが日本初上陸となる同社のAMR( 自律走行搬送ロボット)「LocusBots(ローカスボッツ)」25台を、マテリアルバンクの物流拠点「Material Bank Japan HUB」(千葉県市川市)に導入。ピッキング作業の自動化や効率化を通じた労働環境の改善とサステナビリティ、「Material Bank Japan」の利用者の顧客体験向上の両立を目指す。
具体的には、デザイナーが「Material Bank Japan」のウェブサイトで発注した建材サンプルは、マテリアルバンクの倉庫管理システム(WMS)からルーカスのソリューションに送られ、ソリューションが注文を最適化し、LocusBotsに送る。その後、LocusBotsが配送センター内を動き回り、ピッキングスタッフと協力してサンプルをピッキングし、出荷担当者に届ける仕組み。
LocusBotsにはサンプルを集めるためのボックスを載せる台とディスプレイが設置されており、ディスプレイには必要なサンプルと入れる対象ボックスの情報が表示される。物流拠点の倉庫エリアには棚の1列ごとにマテリアル・バンク・ジャパンのピッキングスタッフが待機しおり、スタッフは自分の担当エリアに訪れた、LocusBotsのディスプレイ表示に従って、棚から取り出したサンプルを指定のボックスに入れるだけで済む。
DesignFuture Japanでは「Material Bank Japan」の運用実証事業で、高いサービスレベルに加え、環境負荷軽減も目標に掲げており、ローカスロボティクスとの連携を通じて実現を図る。ローカス・ロボティクスでは、日本を重要な市場と位置づけており、自社のロボティクス・ソリューションを日本の物流拠点に提供することを目指すとしている。
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